これが鳥獣戯画でござる: 小学館あーとぶっく ニッポンのわらいの原点

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784097277095

感想・レビュー・書評

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  • 鳥獣戯画のかわいらしい絵が好きなので、図書館で見かけてすぐに手に取った。
    そして知る。
    わたしの知ってた「鳥獣戯画」は、甲乙丙丁にわかれた4巻本の「甲」の部分だけであったと。

    有名なうさぎとカエルの相撲対決のほか、水遊びや弓対決、カエル殺人事件(?)、動物たちの仏事・宮廷行事などが描かれているのが「甲」
    のびのびと動き回る動物たちは、あくまでも人間の戯画化。
    当時の人たちの生活が描かれていると言っていい。

    「乙」にはストーリー性はなく、動物たちの姿が絵が描かれるのみ。
    ただし中国からの伝承としてのみ知っている、空想のキリンやリュウ、見たことないから想像しましたサイやバク。
    鼻の上だけじゃなく頭の上にも角があり、なぜか甲羅もあるサイ。
    やけに攻撃的なポーズで凶暴な顔つきのバク。
    笑える。

    「丙」は遊びの解説書。
    双六や将棋などで遊ぶ人間が前半に、蹴鞠やお祭りなどを楽しむ動物たちが後半に描かれる。
    前半と後半は別の絵巻だったものが、ひとつに繋がれたのではないかと考えられている。

    「丁」は黙って見せられたら戦前のマンガ家が描いたイラストなんじゃないかと思ってしまう。
    丸っこいフォルムで大口を開けて笑う人々。
    これはもう全く「鳥獣」ではないではないか。

    見どころをアップにしたり、丁寧な解説があったりと、とても分かりやすく面白い。
    そして、私が好きなのは「鳥獣戯画」の「甲」巻だ。
    それがはっきりと分かった。

  • 感覚で見たいと思った本。京都まで直接見に行ったことを思い出しました‼️子ども向けが、解りやすかった。

  • 考えてみたら〜鳥獣戯画って単発でしか見たことなかったなぁ。これだけまとめて見るのは初めて。ありがとうございました。この本は実によく分かりやすくなっている。絵本にしてはもったいない気がします。

  • 興味なかった。悪いね、ごめん_:(´ཀ`」 ∠):

  • 絵巻物、鳥獣戯画を楽しめるように解説がほどよく入ってる。子どもたちに楽しんでもらうそうな本。

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著者プロフィール

監訳*結城昌子(ゆうき・まさこ)
武蔵野美術大学卒業。アートディレクター、エッセイスト。1993年以降、子どものためのアート絵本の企画、制作をきっかけに子どもとアートをつなぐ活動を開始。「名画に挑戦」と銘打ったオリジナルのワークショップや講演、そのほか小中学生を対象とした各種コンクールの審査などを続けている。小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞、久留島武彦文化賞受賞。代表作に、『小学館あーとぶっく』シリーズ 画家別13巻、『ひらめき美術館』全3巻、(以上小学館)、監訳『直感こども美術館 見てごらん!名画だよ』『直感こども美術館 すごいぞ!ニッポン美術』(西村書店)などがある。

「2018年 『フェルメール この一瞬の光を永遠に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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