- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098251384
作品紹介・あらすじ
東京大学在学中に、上野千鶴子ゼミに所属した著者は、性風俗産業に関わる人々を取材し、その問題点に気づく。大学を卒業後、誰もが安全な性サービスを受けられるインフラ作り-新しい「性の公共」を求めて、障害者への射精介助を行なう非営利組織「ホワイトハンズ」を起業する。物議を醸した「処女童貞卒業合宿」などをめぐって警察や行政と激しいバトルを繰り広げながら、それでもなお精力的に活動を続ける理由とは-。その尋常ならざる情熱を初めて綴る奮闘記。
感想・レビュー・書評
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新しい性サービスの設立に国家との攻防
あたまが良い人が考える性産業のしくみ詳細をみるコメント1件をすべて表示-
だいさんhttps://www.evernote.com/shard/s37/sh/bfb04e14-cd76-4f8d-8e92-d60a91f1...https://www.evernote.com/shard/s37/sh/bfb04e14-cd76-4f8d-8e92-d60a91f18dac/b133dc7af2df3483ff15a9ca4c3767ef2014/04/18
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ニュースで障害者の性の問題を知った直後にこの本に出会った。
“セックス”とタイトルにあるだけでまわりからは卑猥だとかいろいろ言われたけど、一読する価値はあると思う。
性的な介護は具体的にどうやるのか、需要はあるのか、対象者は男性だけなのか等、わたしが読む前からもっていた疑問に答えてくれる本だった。
実際にサービスを受けている方のコメントもあってよかったと思う。 -
僕は性に関する問題を単なるエロでなく、やましいものでなくオープンにした方がいいと思っているので、著者がやっていることに対して共感できる部分もあるんだけど…
本書の中に書いてあるように色々大変だったんだと思うけど、対行政に関する部分は感情に走ってる感じがして。この本に書かれていることに対し行政側に言いたいことがあってもそれを聞くことはできないから(多分そういうことは行政はしないだろうが)、その点がひっかかった -
障害のある人が、性的な身体と心の高まりを、健全に消化し表現できるか…。身体の心地よさっていう観点から考えられるようになった内容でした。
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性リテラシーの必要性と行政の無理解の狭間で
論理的に展開していて面白かった。
性の問題を論理的に考えるということがどういうことかわかって、あらゆる?問題解決の方法を提示していて考え方の整理ができる。 -
東大在学中に上野ゼミに所属し、そこで研究の方法や議論の仕方を学んだ著者が性風俗産業を研究したところから、誰もが安全に性サービスを受けられる「性の公共」を求めて障害者へのサービスを行う「ホワイトハンズ」を作り上げる中で我が国の問題点を掘り下げた本。
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新書文庫
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手にするのをためらってしまうタイトルだが、障害者も生殖機能的な健康を維持する権利があると説き、障害者の射精サービスや性教育プログラムを立ち上げるまでの奮闘記。
内容が内容なのでどうしても第三者的に見てしまうが、著者の行動力にはあっぱれ。その行動力を下支えしているのは知識と自信なんだろうな。面白かったです。 -
著者は障害者の射精サービスを行うホワイトハンズ設立者。タイトルがちょっと恥ずかしいかもしれないけど、壮大な社会実験をしている著者の思考とか行動力とか、ひたすら感服する。障害者や性に関心が無くても、今の社会に対して問題意識を持って活動したい人にはヒントが一杯。僕は障害者と彼らを取り巻く環境を知っているから分かりやすいのかも知れないけど。あとがきは何か泣ける。