中国人が選んだワースト中国人番付: -やはり紅い中国は腐敗で滅ぶ- (小学館新書)

著者 :
  • 小学館
3.17
  • (0)
  • (2)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 38
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098251797

作品紹介・あらすじ

「中国人民よ、専制は必ず滅亡する!」

安倍総理の靖国参拝で、「日中関係はこれまでにないほど悪化した」と言われている。しかし、2013年暮れの靖国参拝でも尖閣国有化1周年、満州事変記念日にも反日デモは起きなかった。いや、習近平政権は反日デモを起こせなかったのだ。なぜか。中国共産党、高官の腐敗は凄まじく、一党独裁が生んだ貧富の格差は、日本人の想像を絶する。
「中国人民は今もなお専制という悪魔の爪の下で苦しみ、もがいている。しかし希望を捨ててはいけない。君知らずや、建国以来どれだけ多くの英雄が人民の自由のために強権を恐れず不屈の魂で命を賭して戦ったかを!人民はいま目覚め、悪魔は怯えている。専制は必ず滅亡する!」――14年元日、ネットにこうした前文に続いて「クズ中国人番付」がアップされ、瞬く間に消されたが、グーグル香港に転載され一気に広まった。中国人が選んだ「クズ集団」と「クズ中国人」番付には庶民の怒りと心情が反映されている。その中身とは。
習近平が恐れる「6億の網民(ネットユーザー)」と国民の怒りが沸点に達したとき」“紅い中国”は滅ぶ。

【編集担当からのおすすめ情報】
著者の遠藤誉さんは旧満洲の長春生まれ。国共内戦の惨禍で家族を失った経験を持っています。53年、やっと帰国でき、苦学した後、筑波大学名誉教授にまでなり、現在は東京福祉大学国際交流センター長を務めています。そして中国社会科学院客員教授も務めました。その情報の確度の高さ、分析力には定評があります。この本を読まれた読者はきっと驚かれると思います。
習近平政権は「ぐっとこらえて反日デモを抑制している」のではなく、反日デモを許したら、それが腐敗した共産党への怒りに転化し、政権が倒されかねないと懸念している、そんな状況にあることが手に取るようにわかる本です。見方を変えれば、日本はこの状況を逆手に取れるアドバンテージを持っていることになるかみしれません。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 面白く読ませていただきました。
    がしかし、私は、中国で、現在働いていまして、何か複雑な気持ちになります。
    中国共産党の腐敗とそれに関わる企業の腐敗は、数字で示すと、もう、どうしもないな!

    と改めて思いました。そして、

    「もう、ダメだな、、、この国は、、、」と確信しました。

    何も救いがない気がします。毎年、千人近い、党幹部、元国有企業幹部が、
    不正な金を持ち逃げしている、、、毎年40兆円ほど、、、いったいどうなっているのか!

    私は採用もやっているので、女性の方を雇う場合、まずキレイな方だったら、どこかしかの社長が、
    面接で、「俺の愛人になるか」と言われたなど、考えられない話しを良く耳にします。
    もちろん、採用後に、こっそり打ち明けてくれますが、、、

    中国は開放経済から、今まで30年間突っ走ってきました。その途中、道徳、倫理は、置き去りにされ、
    金、金、金だけになりました。経済規模は、でかいですが、中身がない、「ハリボテ経済」になりました。

    ただ、どうしようもない国ですが、中国人の方の中には、真面目に働いている人もたくさんいます。
    その人達が、日本以上に恵まれない現実があります。今は、「経済発展」で、夢=お金を得るがありますが、
    それがなくなったら、どうなるのか?

    中国で生きるのは大変です。指導者は、汚職をやってはいけない!賄賂なんて最低だ!と言いますが、
    その当人自体が汚職をしまくっているからです。
    政治が全ての国で、正義や真実は、ゴミと一緒なんです。

  • 2012年12月、腐敗によって海外に不正流出したチャイナマネーに関して、アメリカの金融監督機構が報告書を出している。2011年以前の11年間で中国の党幹部らの腐敗による不正流出額は3・79兆ドルであると言う。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1941年中国吉林省長春市生まれ。1953年帰国。東京福祉大学国際交流センター長。筑波大学名誉教授。理学博士。中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授などを歴任。著書に『チャイナ・セブン 〈紅い皇帝〉習近平』『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』『チャイナ・ジャッジ 毛沢東になれなかった男』『卡子(チャーズ) 中国建国の残火』(以上、朝日新聞出版)、『完全解読 「中国外交戦略」の狙い』(WAC)、『ネット大国中国――言論をめぐる攻防』(岩波新書)、『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』(日経BP社)など多数。

「2015年 『香港バリケード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

遠藤誉の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×