新史論/書き替えられた古代史 4 天智と天武 日本書紀の真相 (小学館新書)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098251889

作品紹介・あらすじ

日本書紀が隠した真実がいよいよ明らかに!

645年、乙巳の変。天皇家簒奪を狙った逆臣・蘇我入鹿が誅殺され、改革の障害が取り除かれたことで大化の改新がなった。最大の功労者は、後の天智天皇、中大兄皇子と、藤原氏の祖、中臣鎌足である――。正史『日本書紀』はそう伝え、学校の教科書でもそう習う。しかし、はたしてそれは真実なのだろうか。『日本書紀』にはいくつもの嘘が見え隠れするのだ。蘇我氏は本当に悪党だったのか。乙巳の変後、中大兄皇子はなぜ無謀な百済救援の出兵を強行したのか。大海人皇子(天武天皇)はなぜ壬申の乱に圧勝したのか。おしどり夫婦といわれている天武天皇と持統天皇の真の関係とは。そして、一躍歴史の表舞台に躍り出て『日本書紀』編纂の中心人物となった藤原氏とはいったい何者だったのか。『日本書紀』の企みに気づき、その記述を疑えば、善と悪、兄と弟、夫と妻の本当の姿が見えてくる。歴史が大きく動いた『日本書紀』編纂直前の7世紀。「正史」が隠したかったものはそこにある。本当は何が起こっていたのか。葬り去られたこと、書き替えられたこととは何なのか。古代史改竄の真相を、著者がいよいよ明らかにする。

【編集担当からのおすすめ情報】
著者は若い頃、仏像が大好きで大和路をさんざん訪ね回ったそうです。そのとき、蘇我入鹿の首塚や、蘇我馬子の墓と考えられている飛鳥の石舞台古墳に、いつ行っても野の花が手向けてあるのを見て、蘇我入鹿や蘇我氏は、本当に教科書が伝えるような悪人だったのだろうか、と思い始めたといいます。正史として書き残された『日本書記』は時の権力者によって改竄され、一方で、素朴な民間伝承が千数百年もの間、事実を伝えてきたのではないか。そして、それが歴史の真実を解き明かすきっかけになっていく……古代史への興味は尽きません。

感想・レビュー・書評

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  • この本、タイトルに引かれて手に取ったんですが、
    4巻目で、1から読みたかったんだけど、
    近所の図書館にはなく…。

    読んでると、やはり途中から感があって、
    読むのやめてしまいました。

    あと、私が知りたかったのは、
    もうすこし前の時代でしたね(笑)

  • 推論が雑。仮説としてはアリなのだろうけれど、その裏づけがイマイチすぎてうさんくさい…

  • 三種の神器
    巨大古墳の聖定

  • 2017/10/05:読了
    古代、飛鳥時代に比べて、なんかこなれてない感じ

  • 百済がなくなるときに逃げ出した人が、百済を思うんだろうか?

  • 切り口が面白い。
    日本書紀の編纂の背景も含め、歴史は権力者や勝者が都合よく書き換えるもの、と引き目で読む必要があると思った。
    憶測や推理だけでなく書かれなかった事実を掘り返す手がかりがもっと残っていればなあ…。

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著者プロフィール

歴史作家

「2023年 『日本、中国、朝鮮 古代史の謎を解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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