- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098252527
作品紹介・あらすじ
驚くべきコンビニの内幕と人間模様を大公開
日本全国に5万店以上あり、原則24時間、365日営業で飲食料品はもちろん、日用品からペットのエサまで必要なものは大抵揃う。各種サービスも豊富で、もはや、コンビニなしの生活など考えられない。
ただ、その分、従業員への負担は増える。多忙な上に次々と登場する新サービスのマニュアルをすべて覚えるのは至難の業だ。その中でもひときわツライ立場にいるのが店長(オーナー)だ。最近ではアルバイトも集まらず、その分、店に出る時間は長くなる。独立した経営者という立場のため、当然、残業代なんていうものは出ない。人件費を浮かせるために奥さんに頼み込んでシフトに入ってもらうのは当たり前だ。
意外と知られていないが、店頭で売っているおでんやコロッケなどの揚げ物などには「ノルマ」があり、その数字を達成するために自腹を切って、その数字を達成させたりする店もある。そこまでするのは、本部チェーンからやる気がないと見なされて「契約解除」を通告される怖れがあるからだ。
そんなコンビニ店長の哀愁漂う「日記」には、知られざる内情がたっぷりと詰まっている。
【編集担当からのおすすめ情報】
著者の三宮さんは、とにかくコンビニという仕事を愛しています。やりがいも感じて日々、格闘していますが、その中で様々な「事件」に出くわしています。理不尽なお客さんのとんでもない行動や、トイレやゴミを巡る問題に頭を悩ませる姿は現代日本の縮図ともいえます。「街のインフラ」の裏には、驚くべき真実がありました!
感想・レビュー・書評
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/691756 -
コンビニ業界の仕組みは私が思っていたものと大きく違いとても興味深かったです。
地元にできたコンビニに店長夫婦が働いていたのを思い出し、その理由に納得しました。 -
傍目から察していたが、改めてその大変さを再認識した。自分には到底できない職業選択である。大いに御苦労様です。
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義両親がコンビニやってたので
まぁ想像通りの内容。
残酷ってほど残酷ではないが
コンビニの裏側をあまり知らない人は
面白いかも?
廃棄もらってた頃はこちらはかなり
助かったけど、
お母さんたちは大変だったのね、
ありがとうございました! -
東2法経図・6F開架:673A/Sa65k//K
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コンビニの実態(たぶんセブンイレブン)がよくわかって面白いが一番興味深いのは、ロイヤルティーの制度。独特の管理会計を採用することにより、巧みに廃棄ロスをフランチャイジー(加盟店)の全責任にするなど、本部(フランチャイザー)側の意図が反省された制度。、本部側も誠実にこの仕組みをちゃんと加盟店側に説明すべきだと思いますが、どうなんでしょう。
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コンビニ店長の残酷日記。三宮貞雄先生の著書。コンビニ店長、コンビニオーナーというと責任ある立場だけれど経済的にも時間的にも余裕がある生活ができるのかななんていう自分勝手な嫉妬妄想が吹き飛んでしまう内容でした。本社とお店の歪んだ関係、本社によるお店の支配関係。コンビニ店長、コンビニオーナーを応援したくなりました。
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売り上げは日単位で本部に振り込む
忘れると累進的罰金
弁当類の会計処理
本部が儲かるのは、廃棄>>>>値下げ処分
開店時費用に謎の利息?
開店時の情報の偏在
仕入れ値の高さ
ドンキはもちろん、中堅スーパーの店頭価格に負ける
変な客、バイト集めの苦心。
本部SVの、はぐらかし。 -
コンビニの過酷さが伝わってくる内容だった。コンビニは社会になくてはならないもの。でも、それを当たり前にいろいろなサービスが受けられるものと、みんな思っている。そのギャップに悩まされることの多さを実感した。
儲けも実は余りない。もっと、コンビニが社会のインフラだという認識が社会全体に浸透すれば、高収入になってもいい仕事だと思った。 -
673.8
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コンビニ店長が綴ったブログを書籍化したもの。
なので、コンビニの実態や日本独自のフランチャイズ制についてよく知ることができた。 -
非常識な客というか不愉快な客が多いのに驚く。1番不愉快なのはロイヤリティを搾取している本部といえるが…。
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コンビニ経営って大変なわりに儲からないってことがわかる一冊。
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本書はタイトルに興味を覚えたので読んだ。
今ではどこにでもあるコンビニについて書かれたとても興味深い内容だった。
経営者となり一国一城の主ではないが「自分の」店を持つことは意義深い事だと思う。フランチャイズが主流となるコンビニ経営はいわゆる「雇われ店長」的ではあるが。。。
今まで数百メートルしか離れていないのに同じコンビニがあることに疑問を感じていたが、ドミナント戦略(高密度多店舗出店方式)を採用しているとの事で納得がいった。
それにしても様々な人間がいるものだと改めて感じた。売り物にもなっている物をタダで借り礼も言わない人、レジの前にあるものを試食品と勘違いして勝手に食べる人、忘れ物を電話で探させる人など。本書で語られているのは一部でしかないにも拘わらず。普通では考えられないような事をする人間がこんなにいるとは驚いた。
大変なだけで労働対価も釣り合っていない印象を受けたが、それでも著者はやりがいを感じているという。確かに人と接するのが好きで、その仕事にやりがいを見出せる人しかできない仕事だと感じた。 -
学生時代5年ほどバイトをしていたので、興味を持って読んでみた。正直、20年ぐらい前なので、今と全然違うなと思った、古き良き時代か。
24時間営業も店長の采配で×にできると良いのに…。
廃棄もとても問題あり!
一国一城の主は、魅力的だが、事前にこの本を読んだら踏み切れない気がした(笑) -
文体が読者を選ぶでしょうが読みにくくはない。著者もいうように日記形式だからだ。ただコンビニ経営のつらさや内情を知るには面白かった。
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コンビニのオーナーである著者が、日常の出来事を日記風に綴った内容です。様々なお客とのやりとり、コンビニ本部と店のオーナーのやり取り。利用者にしてみれば、いつでも利用できて便利なイメージがありますが、その裏側が読んでみると分かります。イメージとかけ離れたコンビニ業界、それは一般には知りえない事が赤裸々に語られています。これから、脱サラしてコンビニ経営を考えて居る方は特に、この書籍を読まれると為になるかと思います。
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コンビニのフランチャイズ制度を知る。
売上が増すごとにロイアリティが増えること、
店舗と土地を貸してもらうのと、店舗と土地は自分で用意するもの。
廃棄したものが利益に加算されないことで、逆に本部への支払いが増えることなど。
フランチャイズ契約時には上記のことの説明がないこと。
これをみたらみな好き好んでコンビニ経営したいとは思えないだろう。