- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098253050
作品紹介・あらすじ
敗者ゆえに裁かれた終戦の原点を振り返る
毎年8月15日の終戦記念日を迎える度に、閣僚による靖国神社参拝が取り沙汰される。問題は靖国にA級戦犯が合祀されていることだ。では、A級戦犯とは何か。彼らはどんな罪を犯したのか。第二次世界大戦終結後、このA級戦犯を裁くために開かれたのが極東国際軍事裁判(東京裁判)である。この時、11人の判事の中で唯一人、「被告人全員無罪」を主張したのが、インド代表判事のパール博士だった。博士は東京裁判を「勝者が、敗者だけを裁く急ごしらえの法律をつくり、これを過去に遡って適用した違法裁判である」と断じたのである。
パール判決はその後、世界中で評価され、マッカーサーも「あの裁判は間違いだった」と認めている。ただ日本人だけが、今も自虐史観の中にいる。あれだけの被害と不幸をもたらした戦争が正しかったわけはない。しかし、何もかもが間違っていたという破れかぶれな反省からは、未来への正しい選択は導き出せない。終戦からすでに70余年。日本人はあの戦争をどうとらえ、国際社会でどう生きていくべきなのか。パール判決をもとに、日本の今とこれからを考える百田尚樹氏の書き下ろし原稿を巻末に加える。
【編集担当からのおすすめ情報】
本書はパール判事の「国際法に則った上で裁かれるべき」という理念と信念が痛いほど伝わってきます。閣僚の靖国神社参拝がいまだに中国、韓国の外交カードに利用され、国民の中にも靖国に対する間違った認識を持ったままの人もいます。戦後70年以上経った今こそ、あの戦争とは何だったのか、を知るには最適の1冊です。
感想・レビュー・書評
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東京裁判が壮大なプロパガンダで、インドのパール判事はその被告全員の無罪を主張したことは知っていた。
そのパール判事の判決文に基づき、この「裁判」だけでなく、そもそもかの戦争がなんであったのかを詳細に語る。
必読の書だ。
日本人は、あるいは、日本のマスコミは、教育は、なぜこういうことがあることを公にしないのかも考える必要がある。
私自身はこれが真実だと思うのだが、否とする考えもあっていい。どちらかが封殺されることが問題だと思うのだ。
本当もう、やだよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やはり東京裁判史観を何とかしないとこの国は誇りを取り戻せないかと思うと絶望的な気分になる。しかしいくら何でも日本人は素直で従順過ぎるとは思うが。パール判事には心から敬意を表したい。