核大国ニッポン (小学館新書)

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著者 : 堤未果
  • 小学館 (2017年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098253128

核大国ニッポン (小学館新書)の感想・レビュー・書評

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  • 日本だけでなく、米国はじめ多くの国で隠蔽され、特に日本では決して報道されることのない多くの不都合な真実。
    大量の核爆弾を作れるだけのプルトニウムを保有する日本は、本当に非核国と言えるのか?

    核兵器と言われない武器、湾岸戦争やイラク戦争で大量に使われた劣化ウラン弾、アフガニスタンの作戦でつかわれたバンカーバスターにも大量の劣化ウランが使われている。
    劣化ウランとは、ウラン238を含む原発のゴミから作られた、れっきとした放射性廃棄物を、武器として作り直しただけのもの。
    そのため、現代アメリカ戦争で戦った退役兵や、戦地に暮らす人々の多くが放射能障害に侵されている。

    第二章では、広島、長崎に米国が原子爆弾を落とす合理的な理由はあったのか?
    それが日米でどのように報道され、歴史として残されているか。
    それは、勝者が作った歴史であり、決して真実であるとは言い切れない。

    被爆の被害者として、日本は隠された核兵器の存在を暴き、廃絶への道を歩むよう、世界に選択肢を示す動機と能力がある。
    そのためには、まず日本人が真実を知り、対応する必要がある。

  • 「核なき世界」を支持する声がある一方で、日本にはアメリカの核の傘に安全保障を依存してきたという歴史があるのも事実。奇しくもノーベル平和賞の授賞式の2017.12.10に読了。本日、平和賞に選ばれた国際NGO、ICAN=核兵器廃絶国際キャンペーンのメンバーとともに、被爆者サーロー節子さんが被爆者として演説する。日本国内の使用済み核燃料の8割を処理している六ヶ所村再処理工場ではプルトニウムが増え続けている。放射能レベルを下げるためには100万年保管しなければならないという。

  • 題名から勘違いしたが、日本の核武装についての内容ではなかった。原爆、原爆実験、原発事故、劣化ウランなどによる被曝の実態を世界に広めましょう、という内容だった。広く浅くといった感じで、もっと深い内容を期待したが。少し物足りなく消化不良という感じ。

  • 2010年に発刊された「もうひとつの核なき世界」に新章を加筆した新書版。昨年の広島へのオバマ前米大統領の訪問、その後のトランプ大統領の誕生、7月に国連で採択された「核兵器禁止条約」まで直近の一連の流れも踏まえながらの構成。書店に並んで、すぐに手を取りました。

    タイトルの「核大国ニッポン」、表紙にある「非核国の幻想から目を覚ませ!」と強い言葉がありますが、アメリカの核の傘にある日本は抜け出さない状態にあることを改めて思い知らされました。あと約1年で有効期限が切れる「日米原子力協定」、世界の安全保障環境に大きな影響をもたらす今後の取り扱いも、このままでは国内では大きく議論されることなく進められてしまう危険性を感じます。だからこそ今回の核兵器禁止条約の意義は大きく、前進させる力となったヒバクシャの存在、地域に根を張る運動の重要性を実感しました。

    戦争が障害者を生み出す最大の要因であり、その国において経済的に困難な人や生きること自体に困難を抱えている人々の生きる力を奪ってしまうという事実、歴史の事実をきちんと伝える教育の大事さなど、改めてとらえなおし伝えていかないといけないですね。

    ぜひ読んでみてください。お勧めします。

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堤未果の作品

核大国ニッポン (小学館新書)はこんな本です

核大国ニッポン (小学館新書)の作品紹介

日本人が知るべき真実の書、待望の新書化!

米国政府の軍事費拡大、劣化ウランで被爆したイラク帰還兵の存在など、オバマ前大統領の「核なき世界」演説の裏にあった「核」をめぐる事実の数々を、唯一の被爆国であり、未曾有の原発事故を経験した日本人に示した名著が、新章を加えて待望の新書化。
オバマ演説から8年。トランプ政権となった今、「核なき世界」は葬られるのか。さらに政府が憲法改正へと突き進む今、日本人は何を注視し、何をするべきか。『ルポ 貧困大国アメリカ』『沈みゆく大国アメリカ』など、ベストセラーを生み続ける国際ジャーナリスト堤未果氏による警告の書。

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