キレる!: 脳科学から見た「メカニズム」「対処法」「活用術」 (小学館新書 な 17-2)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098253418

感想・レビュー・書評

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  • 人間、時にはキレることも必要なことがある。
    大事なのはキレるタイミングとキレ方。

    私自身イライラすることが多くキレてしまうことがあるので参考にしたいなと思ったが、この本はどちらかというとキレてしまう人に対しての対応術が多かったので個人的にはあんまり参考にはならないなという感じだった。

  • 学んだこと
    「怒り」や「イライラ」はヒトであれば、誰でも感じる自然な感情。自分を守るためにすでに脳に組み込まれたメカニズム。
    自分が我慢すれば丸く収まるは間違い。相手に悪意がある場合は、相手のいいように利用されてしまう。
    キレるという行為は、上手に使うことで、人間関係において自分の居場所をつくり、成功するためには欠かせないコミュニケーションのスキルになる。
    得するキレ方は、自分の前感情を素直に受け止め、できるだけストレスが小さくなるようなタイミンを逃さずキレる。伝えたいことを伝えたいタイミングで、過不足ない熱量で表現。
    キレやすい人はできるだけ多く近づかないが難しい場合、キレに対応、ナゲられたボールに投げ返す練習も必要。
    正当な怒りを持ち、そこで自分を守れるかどうかは、とても重要。「自分に対して不当なことを言ってくるのはおかしい」
    「理不尽なことには黙ってない」というところを見せる。社会や組織においても、闘うときは闘い、いうべきときには言う人であることを見せる!
    確かに相手の言う通りであっても言い換えす。「確かにその通りだけど、お前に言われる筋合はねーよ」と言えるかが大事。
    キレるが自分に向かわないよう、まだ心が元気なうちに、暴言に゙ひとこと!出合い始めはとても肝心。その時に言い返せるか、言い返せないかがその後のカンケイに大きく影響。
    「頑固な性格がさらに頑固になる」のは、相手の話が聞けない人は恥ずかしいという意識が薄まる(人の話を聞く機能がおとろえている)
    攻撃で快感を覚えるのは、間違った行動をした人をたたすという正義感を持って制裁行動を行っているため、自分は正しいことをしているという承認欲求が充足する。
    セロトニンは脳に多くの影響をあたえている。セロトニンが多く分泌されているとリラックスして、満ち足りた気持ちになる。
    支配力の強い人は、相手が引いたら、引いただけその領域を奪っていいと思う。
    相手に「おっ、こいつはちょっと支配するのはムズカシそうだ」と思わせる。「ここからははいらないてください」という線引をする。
    恥をかかせる嫌みには「は?」という余裕の態度を見せっつ、「おっしゃりたいことはそれだけですか?そろそろいいでしょうか?」などといい、相手に不快感を表す。卑劣な行為に屈しない。サッと切り上げる。
    悪意のある人の場合は、切り替えした後、距離的をとり、できるだけ拘らない!
    ドーパミン放出状態の相手は理性の効かない猿。逃げるのが一番大事。
    自分を大事にする習慣をもつ。体だけでなく心も含めて大事にする。
    事例:「そんな仕事場しかできないの?」→「そんな仕事ってどういう意味ですか?」「何と比べてそんな仕事なのですか?』(私は仕事ができないかも知れませんが、あなたの立場でそれ言いますか?貴女のような立場の人が、そういうい方しかできないんですか?」
    「なにを言ってもいいんだ」と思わせないため、キレて、きちんと言い返す。
    すぐには反撃できない状況でも、下をむかず、じっとその人を見つめ、「無能な人材を採ったのは、この会社」「無能をいつまでも教育できない上司のあなたも無能なのでは」「この人は無能という言葉でしか指導ができない人」と心の中でいうだけでも違う。
    気持ちでキレてもコトバではキレない。
    「そこまで言い切りますか?リスクの高いいい方を◯◯さんがわざわざ選んでいらっしゃるのは不思議です。パワパラが問題にされやすいこのご時世になぜですか?」
    「わたしはちゃんといいかえしますよ」と示す。
    正当な指摘ではなく、単なる個人攻撃だと思ったら、そこからの非難は聞き流してよし!
    「確かにこちらにも非がありましたけど、そう云う言い方はないんじゃないんですかね」
    「そこまでいうってのは、どういうおつもりですか」

    言葉を声に出して練習しようと思う。

  • 脳科学者から見たら、感情的なこともこうなる!?キレる人間、そしてキレる自分への対処法!

  • 実用書は評価が難しい。
    サラサラ読めるし、へ〜ともなるのだが、そこ止まり。
    もう少し学術的に知りたいなという気もするご、過ぎると難しくて読み物にならないのだろうなとも思う。

  • つながりホルモン「オキシトシン」が行き過ぎると
    身近な人も他人であるという感覚がマヒし、
    「なぜわかってくれないのか」という視野狭窄に陥る

    戦略的にキレる
    アサーションのコツはアイメッセージ
    人間力のようなふわっとしたものではなく、日本語運用能力が足りない

  • 2021.04.24 朝活読書サロンで紹介される。
    http://naokis.doorblog.jp/archives/reading_salon_176.html

  • 印象に残った箇所

    ●「自分を守るために」キレる必要がある頭対人関係、社会や組織)
    はじめに一線を示しておくのが肝要
    難しければまずは態度や、心の中で思うだけでも
    気持ちはキレても言葉ではキレない
    ●前頭前野の機能低下、萎縮→同調できない状態→キレる
    ●思春期にキレやすいのは、前頭前野未発達のため。男子には背中で語り、女子には共闘する
    ●クレーマー→相手の不安に思うポイントを押さえて、具体的に安心できるよう説明。自分にできないことはできないと伝える。
    ●知人にはキレないが他人にキレる人←誰が見ているかわからないと伝える
    ●言葉尻をとらえず、言葉を発した理由に共感する

    ★日本の教育では議論の方法が教えられていないとのこと。子どもが自分を守るため、こういう方法もあるよと伝えていきたいと思った。

  • TVへの出演、刺激的な著書と、今や売れっ子の脳科学者である著者。本書は老若男女を問わず問題行動である「キレる」を科学し、その対処法を示したものだ。日本では、不当な要求でも波風立てず、反駁しないことが美徳みたいな雰囲気がある。都合がいい人にならない、というメッセージが感じられた。いくつかのケーススタディはあるが、それに対処するのは、個々人の日本語運用力だという主張も首肯できる。

  • 「キレる」行動を俯瞰して受け止めるのに役立つ内容です。パートナーのちょっとしたカチンと来るような一言も、どのような状況、性格、行動パターンで発してくるのかそのメカニズムを垣間見ることで不要な争いを避けることが可能である。

  • アサーティブコミュニケーションの練習をしようと思った!私は〜と思った、と伝える◎

    深夜のダメ恋図鑑や、マツコさんなどを見て、人を傷つけずに自分の気持ちを伝える方法を学ぶのも◎

    コミュニケーション力がないのではなく、日本語の運用能力が欠如している。言語能力は後天的要素が大きいので、言語運用能力の欠如とは勉強不足。=勉強すれば日本語運用能力があがる。

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著者プロフィール

脳科学者、医学博士、認知科学者。1975年、東京都に生まれる。東京大学工学部卒業後、同大学院医学系研究科修了、脳神経医学博士号取得。フランス国立研究所ニューロスピンに博士研究員として勤務後、帰国。現在は、東日本国際大学教授として教鞭を執るほか、脳科学や心理学の知見を活かし、マスメディアにおいても社会現象や事件に対する解説やコメント活動を行っている。著書に『サイコパス』『不倫』(ともに文藝春秋)、『人は、なぜ他人を許せないのか?』(アスコム)、『脳の闇』(新潮社)などがある。

「2023年 『賢くしなやかに生きる脳の使い方100』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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