韓国を蝕む儒教の怨念: 反日は永久に終わらない (小学館新書 お 12-2)
- 小学館 (2019年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098253517
感想・レビュー・書評
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■李朝が解ると韓国・北朝鮮が見えてくる
・韓国・北朝鮮の政治・文化・社会の直接的な基盤は,朝鮮半島に518年間続いた王朝国家,李朝(李氏朝鮮,1392年~1910年(大日本帝国に併合),1897年に「大韓帝国」と改)に求められる
・韓国・北朝鮮の理解に苦しむ言動の大部分は「李朝500年」の伝統に深く根差している
・韓国・北朝鮮を理解するには「李朝とはどんな国家だったのか」を知ることが必須の課題
・「李朝500年」の間,朱子学一尊(朱子学一つだけを尊ぶこと)を貫徹し,仏教はもちろん朱子学以降に生じた儒学である陽明学も異端思想として弾圧排除された
■韓国は他のアジア諸国と同じように,古代以降近世に至るまで血縁共同体で農耕村落を形成してきた。しかも中国や台湾以上に極めて強固な父系血縁主義社会としてあり続けてきたことが大きな特徴。
■日本は少なくとも中世以降非血縁共同体で農耕村落を形成してきた。父母双系制であり血ではなく独特の家業経営体としてのイエの存続を目的とする擬血縁社会。
■韓国人や北朝鮮人には民族とは一個の大家族=大血縁集団とイメージされる。
・本来,民族とは(ネイション)同一の言語や文化を持つ地域集団のことで血縁集団とは何の関係もない。でも韓国で民族と言えば,即,血の関係であり,民族意識も近代的なものではなく,旧来の血縁的な身内意識
・北朝鮮では外国人との結婚が禁止されているほど血縁=民族の意識が強固
・韓国の民族意識の核にあるのは,個々の血縁小集団(家族・親族)の「血の一体性」をそのまま国家規模に拡大させた「大血縁集団」を民族(国民)とする血統主義
・「血の一体性」とは,一つの血族運命共同体としての一体性を意味し,これには南北の違いはない
・「血の一体性」の幻想なくして韓国人が韓国人であるという民族アイデンティティは成り立たない
■血縁集団への忠誠を最優先する「身内正義」の価値観
・韓国人はよく「腕は内側に曲がる」と表現する
・「内側」とは家族・親族・血縁
■一族への孝が国家社会への忠より優先する
■韓国や中国のような儒教文化の社会では「メンツ(面子)」を保つことが極めて重要。
・儒教社会では上下関係に基づく秩序意識が過度に強いためメンツを保てるかどうかは,ほとんど死活問題となる
・見栄を張ったり,虚飾や虚言を弄したりすることになる
■儒教社会は徹底した現世主義
・高い徳を持って品位ある生活を送ることを人生最大の目的とする
■犬のように儲けて両班のように使う
・汚く儲けてきれいに使う
・金持ちになるまではどんなに汚い儲け方をしてもかまわない
■なぜ韓国人の間に「虚言と欺瞞」が蔓延するのか。
・最も大きな影響を与えているのが伝統的な儒教のモラル
■親族に関わる「虚言と欺瞞」
・「論語」の逸話「葉県の長官が孔子に言いました。『私の村にはとても正直な者がいます。その者は自分の父親が羊を盗んだ時に父親を訴えました。』孔子はこれを聞いてこう言いました。『私の村の正直者はそうではありません。父は子の為に罪を隠し,子は父のために罪を隠す。本当の正直とは心の中にあるものです』」
・身内のために実際に行われる「虚言と欺瞞」が道徳的な正直となっている
■偉人・賢人に関わる「虚言と欺瞞」
・孔子は「春秋」の編纂に当たり次の原則を立てた。
「偉大な人物については不面目な事柄を隠す。優れた人物については過失を隠す。自分の血縁親族については欠点を隠す」
■平気で嘘をつく
■李朝時代には「士」(士太夫=貴族としての科挙官僚)と「農」が尊重され,「工」「商」をはじめ技術・技芸・芸能などは卑しい者のすることだとされ,日本のように高度な発展を見ることがなかった。そのため韓国には都市的な大衆文化・芸能の伝統的な基盤がほとんどゼロに等しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
韓国という国がよく分かる1冊
そして韓国の言動に合点がいった。
結論 韓国とは関わってはいけない。