- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098254002
感想・レビュー・書評
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物の見方の参考にはなるが、問題点を踏まえたあるべき論をもっと展開してもらいたかった。
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学校教育では「自分らしく」とか「将来の夢」を重要視しがちだと思う。確かに「将来の夢」をもつことは同時に「目標」をもつことになる。「目標」があって日々の生活を送るのとそうでないのでは大きな差が生まれるだろう。そういった意味で「将来の夢」には価値がある。しかし、無理矢理「自分らしく」や「将来の夢」を強要するのは違うのかもしれないと思った。
そもそも自由に生きることのできる世の中ではなく、知識社会であるため、学校教育にて学力を身につけなければならないのは前提にある。その上で、「自分らしく」仕事で力を発揮することもできて、満足のいく人生を送ることができる人にとってはそれで良いだろう。そこから漏れてしまった人はというと、「自分らしさ」を抑えた上で社会で生きていくことになる。そうもいかない人(「自分らしさ」を抑えた上でも社会で生きていけない、仕事がままならない人)は、どうしたら良いのか。もはや「無理ゲー社会」である。このように社会にはヒエラルキーが存在している。「平等」な社会について様々な角度から考察している1冊。 -
著者の作品はほぼ読んでいるが、新たな気づきも得られたので非常に参考になった。最近は、今回のタイトルにもなっている「無理ゲー」な社会について斬り込んでいるという印象が強いが、当たり障りなく誰にも批判されないようなことを発さざるをえない昨今において、貴重な方だと考えている。絶望的な方向に話しをもっていっているように思える箇所もあるが、橘氏のような切り口は社会にとって必要である。
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冒頭、知覧の特攻隊平和会館にいくと「魂がつながる」スピリチュアルな体験ができるとあった。私たちは繋がりをもとめ繋がりに触れた時に感動し、生きている実感を持てる。
無理ゲー社会となった今、この繋がりを得たくても得られず、生に希望が持てなくなっている人が増え、自己実現できている人との格差は開く一方である。このことはとても同意なのだが、本書ではそんな現実を生きるしかない、という結論なのか?現実への気づきは与えてくれたが、持たざる者がどう生きていけばいいかは相変わらず答えがなく暗い気持ちになった。 -
今作品は期待していたのですが、あまり響きませんでした。
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「無理ゲー」という表現はなるほどと思う。考察的にも同意するところが多い。
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引用が多くて筆者が本当に伝えたいことが見えてこなかった。
が、日本の行く末や各国の政治、なぜ無理ゲーなのかをマクロ視点から解説していてなるほど?となった。
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難しすぎて、私にはわかりませんでした❗
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倫理観から離れて物事を考えてみることができた。自分らしさや、心理コストによる友だちの消滅など今を生きる人達の悩みへの手がかりとなる1冊だった。