ニッポンが壊れる (小学館新書 462)

  • 小学館
3.66
  • (11)
  • (11)
  • (20)
  • (0)
  • (2)
本棚登録 : 234
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098254620

作品紹介・あらすじ

この国をダメにしたのは誰だ? 「ニッポン人は、ここまで平和ボケしたのか」コロナ禍が一段落して明らかになったのは、これまで“見て見ぬフリ”をしてきたあらゆる世界の「ヤバさ」だった。政治家と宗教団体の癒着、メディアの芸能事務所への忖度、ネットへの急激な依存……。加速度的に変化する現代社会では、これまでの常識は通用しない。この国をダメにしたのは誰なのか? 天才・ビートたけしが崩壊寸前のニッポンの「現在」をぶった斬る!第1章 政治・社会に無関心な「平和ボケ」という病第2章 SNS中毒で生まれた“ヤバい格差社会”第3章 激変する「エンタメ」と「メディア」の世界第4章 さらば、愛しき人たちへ第5章 事件、芸能、スポーツ……令和の「お騒がせ事件簿」 【編集担当からのおすすめ情報】 様々な事件が世間を騒がせた2023年の締めくくりに、天才・ビートたけしが「ニッポンが壊れる」をテーマに語り尽くしてくれました。76歳になっても最新監督映画『首』が公開されるなど、その切れ味はますます冴え渡っています。たけしさんの眼から見た、「現代社会」が抱える問題点を感じ取ってください。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 令和になりコロナ禍も明け、ますます混沌とする世の中。ビートたけしが「壊れていくニッポンの常識や価値観について改めておいらの考えを」綴った書。週刊ポストの連載「ビートたけしの『21世紀毒談』」が元ネタ。政治ネタから事件、芸能、スポーツまで幅広い話題を取り上げ、軽く撫で斬りしてる感じかな。

    読みどころは第4章「さらば、愛しき人たちへ」。坂本龍一、崔洋一、アントニオ猪木、水島新司、石原慎太郎、上岡竜太郎、上島竜兵各氏への思いを語っていて面白かった。番外編の「老人徴兵制」には笑えた!

  • ビートたけしさん/北野武さんも77歳。私は40代中盤なので「元気が出るテレビ」や「風雲たけし城」を観ていた時、たけしさんは現在の私と同じ位の年代でしたが、子どもながら「もの凄い風格のある人」って感じがしました。
    TVで観るたけしさんは年を取ったという事もありますがコンプライアンスやSNSの発達によって「言いたい事≒毒舌」が言えなくなったという事も当著では述べられており、政治、芸能、メディア、芸能人、スポーツ等、TVでは聞けない、たけしさんの愛と毒のあるコメントが聞けます♪
    いや~、面白かった!

  • 世界観10/10点(芸人~フライデー襲撃~世界的映画監督までたけしの人生観炸裂!)
    惹き込まれ10/10点(多才な経験から来る心の言葉に納得できる)
    キャラクター10/10点(バシっと言ってくれて気持ちがいい)
    読みやすさ10/10点(庶民的常識をちゃんと持ってスパっと言ってくれる)

  • 最近の出来事を鋭い視点で切り取る一冊。毒舌が丸くなりつつ、政界・芸能界への本音が際立つ。特にお笑い界への厳しい見解やM1グランプリの批評が印象的。また、メディアとネットの変化、年末を感じさせる逸話が充実している。たけしの多才さと深い洞察力が際立つ作品で、読みやすく痛快。来年も期待の一冊。

  • 週刊ポスト連載「ビートたけしの『21世紀毒談』」から
    反響の大きかったエピソードを抜粋・加筆
    そして語り下ろしを加えたもの。

    今ちょっと失言するとネットで大炎上という時代。
    みんなが「批判されたくない」「矢面に立ちたくない」
    と思ったら、たとえ間違っていても”裸の王様”よろしく止まれない。

    「オイラは怖いもんナシなんでね。
    死ぬまで好き勝手言わせてもらうつもりだ」

    というわけで、とても楽しませていただきました。

    もう後期高齢者なんですって。
    芸能生活長いたけしさん。
    とくにコンプライアンスについて思う機会があるように思いました。

    ここにも書かれていた知床遊覧船事故のこと。
    (確か)息子さん夫婦とお孫さんが行方不明になった男性が
    協力してくださる方々に感謝を述べられた後
    「どうか皆さん、そっとしておいてください」
    と明言された映像が忘れられず
    思い出しては涙がでます。
    それ以降マスコミは本当にその件に触れなかったと思います。

    そして最近、大谷選手の結婚相手について
    新聞テレビでは公表されることがないので
    羽生結弦選手の時のように壊さないでほしいと思っていた私にとって
    とても良い傾向だと思っています。

    私はもともとコンプライアンスが厳しくなることに賛成です。
    行き過ぎと思うことは多々ありますけど、まあいいです。
    この先自分の考えが変わる事件が起こるでしょうか。

    (大谷選手の奥様は、昨日本人のSNSで紹介されました)

  • これだけハッキリ言ってくれると気持ちいい
    と同時にそこを深くもう一度考える大事さと
    それを踏まえたうえで再考してみる事もできる

  • タレントさんの本は、ほとんど読んだことがないが、タイトルに興味が湧き手にとってみた。

    SNS中毒、平和ボケ、令和のお騒がせ事件簿などなど、
    どれも共感できる内容が多かった。
    政治に無関心な自分も反省だ。

    『番外編 オイラがもし、総理大臣だったら』の
    「老人徴兵制」のオチには笑ってしまった。

    毒舌な部分もあるが、色々な事を真剣に考え、そしてオチもあり、楽しく読み終えた。
    そして、これからの生活を考える一冊となった。

  • 人々がふだんから思っていることを見事に表現してくれている。そして、芸人としての分をわきまえている。この人はすごいと改めて思う。

  • 今の、怒りたい世の中の出来事をズバッと切った、「そうやんなぁ~」と納得する内容。痛快!

  • た消しさんが思ってることを好き勝手言ってるだけなんだけどなんか元気もらえんだよな
    話半分に聞いときながら頭の片隅に

全19件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1947年東京都足立区生まれ。浅草フランス座で芸人としてデビュー後、1972年に漫才コンビ「ツービート」を結成、人間の「建前と本音」「理想と現実」との落差を舌鋒鋭く突きまくる芸風で漫才ブームの牽引役となる。テレビに進出後、『オレたちひょうきん族』『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』などの人気番組を次々と手掛ける。映画監督としても『その男、凶暴につき』『ソナチネ』『HANA-BI』などの話題作を多数世に送り出す。2016年にレジオン・ドヌール勲章、2018年には旭日小綬章を受章。近年は小説執筆にも力を入れている。著書に『弔辞』(講談社)、『不良』(集英社)、『浅草迄』(河出書房新社)など。

「2022年 『浅草キッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ビートたけしの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
辻村 深月
ヴィクトール・E...
アンデシュ・ハン...
中野 信子
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×