ファスト・カレッジ: 大学全入時代の需要と供給 (小学館新書 472)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098254729

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  • <目次>
    第1章  教員と学生の果てなきミスマッチ
    第2章  ファスト化する大学
    第3章  ファストを望む学生たち
    第4章  期待されないファスト大学
    第5章  ファスト・カレッジの活用術

    <内容>
    相当大学、特に教授連に悪口を書いているが、おそらく8割方事実なのだろうな…。学生の方は送り出していく方なので、事実ですね。高校生の50%以上が大学に行くなんて、あり得ない訳です。大体目的がないのだから…。そりゃFランク大学なんて、学生の質は知れているし、どんなに優秀な教授だったとしても、やる気にはならないでしょ、仮に教育熱心な人だとしても…。「ファスト化」とは、粗製濫造と言い換えてもいいかもしれない。うわべだけの大卒なんだよね。ろくに教育も受けてないし、受け入れる土台もないし、教える側にも力はないし…。ああ、ほんと同じ愚痴を書いてしまった…。

  • 「第5章 ファスト・カレッジの活用術」は面白かったが、その他の章はあまり関心を持てなかった。

  • 類書とは異なり、実名や勤務先を明かしてということで、私の周囲でも話題になっていたので、早速入手して読んでみた。
    大学雨教員の実態については、多少デフォルメもありなのかなとは思いつつ、あるあると思わせられたり、本学だけではないのかと安心(?)させられたりと、少しヒヤヒヤ、大いに楽しめたという感じでリアルで受け止めることができた。私にとってはエンタメ的に受け止められたが、大学関係者以外の一般の方がどう受け止められるかは興味深いところではある。
    最後がちょっと綺麗事すぎる結び、提案かなと思うが、何を期待していたのか、もし自分ならどう結ぶかを考えると、妥当(この表現は上から目線で適切ではないと思いつつ)というか、かなり良いまとめであると言えるのだろう。これがなければ大学の将来も真っ暗で夢も希望も持てなくなるかも。大学界にもまだ微かな光明も残されているかもと感じられ、多少勇気が貰えた様にも思う。

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著者プロフィール

高部大問(たかべ・だいもん)
1986年大阪府生まれ。慶應義塾大学商学部卒。中国留学を経てリクルートに就職。自社の新卒採用や他社採用支援業務などを担当。教師でも人事でもなく、子どもたちを上から目線で評価しない支援を模索すべく、多摩大学の事務職員に転身。現在は大学以外にも活動領域を広げ、自らが手掛ける中学、高校(生徒・保護者・教員)向けキャリア講演活動は延べ56回・13,000人を超える。また、新聞やニュースサイトでの寄稿など執筆も多数。

「2020年 『ドリーム・ハラスメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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