小学生ママのしんぱい百科 家庭編: うちの子、なんとかなりますか? (edu book)

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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098401017

感想・レビュー・書評

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  • 実は少し古い本だと気が付き驚いた一冊。それに気が付けなかったのは、どの時代でも共通の心配事が載っているからだと思います。今読んでも参考になります。もちろんあなたの子供に今は起きていないことも載っています。しかし、子供の症状って学年や人間関係によってどんどん変わるので知っていて損はありません。マンガパートもいい味出していました。

    ■集団登校のくだりは心当たりがあった
    子供だけではなく班員の親からもいびられるということは書いていませんでしたが。自分が当事者だった時は気がつきませんでしたが、決まった時間にみんなで集まっていくのがどうしても苦手な人っているみたいです。我が家の場合、偶然転校先の学校が集団登校がほぼなかったので、楽しく行けています。

    ■ママは悩みがいっぱいだ
    マンガパートでママはすぐ心配で涙してるんですが、その気持ち分かります。心配なんだけどどうしたらいいかわからないから無理にやめさせようとしたり怒ったりする。それでも、うまくいかない。しかも、こんなことで相談していいのかな、どこに相談したらいいのかなと悩み、頑張って病院に連れて行っても医師には「様子見ましょう」ってふんわりしたこと言われて。どうしたらパンってすぐ変わるのか、自分の今までのやり方がいけなかったのか悩むのではないでしょうか。本書で繰り返してきた、「発達障害はお母さんの育て方のせいではない」という言葉はとても印象的でした。

    ■著者はIPS 細胞の山中教授の同級生
    共著で本を出したりするようになったので、少し知られるようになったと思いますが、山中教授が優秀というほど優秀な方です。説明も医学的な見地や臨床経験に基づいており、説得力があります。そんな方なのに、日々の診療で落ち着くことなく、まだ見ぬ困っているママを助けようと、本を書いたり発信されたりされているので頭が下がります。

  • 非常にツボを押さえた、そして頼りになる、読みやすい一冊と感じました。

    コミカルな4コマ漫画も、内容とマッチしていて良い感じです。

    心配に対する、取り組みの順序や、切り分け、捉え方...など、腑に落ちることが多く、とてもいい先生の本だな...と、心から思いました。

著者プロフィール

成田 奈緒子(なりた・なおこ):小児科医・医学博士・公認心理士。文教大学教育学部教授。子育て支援事業「子育て科学アクシス」代表。 1987年神戸大学卒業後、米国ワシントン大学医学部や筑波大学基礎医学系で分子生物学・発生学・解剖学・脳科学の研究を行う。臨床医、研究者としての活動も続けながら、医療、心理、教育、福祉を融合した新しい子育て理論を展開している。著書に『「発達障害」と間違われる子どもたち』(青春出版社)、『高学歴親という病』(講談社)、『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』(共著、講談社)、『子どもの脳を発達させるペアレンティング・トレーニング』(共著、合同出版)など多数。

「2024年 『中学受験の落とし穴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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