赤坂真二×堀 裕嗣 往復書簡: 転換期を生きる教師の学びのカタチ (教育単行本)

著者 : 赤坂真二 堀裕嗣

• 小学館 (2017年7月14日発売)

作品紹介・あらすじ

転換期に成長できる教師の条件とは？

現在の教育への危機感を共有する著者二人が、「今後、教師の学びをどう変えるか」テーマに、約10か月間にわたって繰り広げた刺激的な対話の記録。
戦後教育史最大の転換期における教師の学びの在り方について提案する、若手にとっても、若手を育てるベテランにとっても必読の一冊です。
とくに、第二章のラスト約30ページは、「人を育てる」ことの本質に迫り、圧巻です。 「本格的に公の場で意見交換をするのはこれが初めてではないでしょうか」（堀 裕嗣）。
「熊に睨まれた羊としてはもう逃げようがありません。熊の胸を借りるつもりで始めさせていただきます」（赤坂真二）

【編集担当からのおすすめ情報】
教育現場に限らず、あらゆる職場で「若手を育てる」ことにお悩みの方々にお勧めします。「まずは部下との圧倒的なコミュニケーション量を確保する」「少したるみがあって緩い状態を保ちながら、しかし確実に続けていく」「学び続ける主体になるよう促すことが一番手っ取り早い」等々、深みのある珠玉の言葉に満ちています。

感想・レビュー・書評

[みっちゃんさんの感想 · 2022年2月3日]

読みかけてしばらく放置していて、一気に二章から最後まで読み切った。「スクールカーストの正体」以来、堀先生の考え方や文に魅力を感じ何冊か読んできた。赤坂先生はアドラー心理学、学級経営に関する本を読んできて、おもしろいと思っていた。

そんなお二人の往復書簡、同年代の二人が教育や教師の成長について述べ合う持論がすごくおもしろかった。

若手を育てることや、自分自身が学び続ける存在であるために大切なことを学んだ。

※主に二章以降のメモ
86 教員の四人に三人は自分が困らなければいい
101 叱咤激励　腑に落ちていない言葉
103 給食や清掃という場面を借りて、道徳指導や生き方の指導
113 入手した情報を自分のフィールドの実態に合わせてアレンジする力
116 文章を書く思考形態　発達段階が上がるほど
121 躾とは愛されるための習慣形成
132 なぜ、その指導をしたのか
141 教育　どのような成果　サービスの提供　
145 まず実践
148.9 学び続ける主体
156 感想が内側
160 子どもたちの本当の学びは教師が視界から消えた時
163 どういう自己未来像であっても寄り添う
164 常に自分の指導を振り返らせる
169 自らの行いを、外なる力を借りて振り返り、内なる認識を創り上げていく
173 メンターは一人ではいけない
177 交流の五段階
179 教師自身が協働的問題解決の体験を積むこと
181 有効な問題解決の依存先　コミュニケーション能力
183 相対的なものを同時に
190 心に余裕をもっていない教師の仕事はどんなに準備をしたとしても、心に余裕をもつ教師の仕事の質にとうてい及ばない
197 書くことでメタ認知

[岐阜聖徳学園大学図書館さんの感想 · 2020年10月23日]

http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00605959

転換期に成長できる教師の条件とは?
　現在の教育への危機感を共有する著者二人が、「今後、教師の学びをどう変えるか」テーマに、約１０か月間にわたって繰り広げた刺激的な対話の記録。
　戦後教育史最大の転換期における教師の学びの在り方について提案する、若手にとっても、若手を育てるベテランにとっても必読の一冊です。
(出版社HPより)

著者プロフィール

上越教育大学教職大学院教授。
『アドラー心理学で変わる学級経営　勇気づけのクラスづくり』(明治図書)ほか、著書多数。

「2021年 『“先生の先生”による集中討議！２　子どもも教師も元気になる「あたらしい学び」のつくりかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」