その女、ジルバ (5) (ビッグコミックス)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098600878

作品紹介・あらすじ

生き方を変えたアララを待つ未来…完結巻!

高齢BAR「OLD JACK & ROSE」にあって
新米ホステスだった不惑のアララは、
そこで出会った様々な先輩方の思いを知って
OLとの兼業をあきらめ
ホステス一本で生きる決意を固めた。

戦中戦後の女性達が
体を張って守り抜いてきた場所を
今度はアララが受け継ぐ--!

女性たちの人生。この国で幸せに生きるということ。
著書の思いがあふれ出す完結巻です!

【編集担当からのおすすめ情報】
「ビッグコミックオリジナル増刊号」にて
7年にも及ぶ長期連載を果たした本作、感涙の完結!

平成という時代が終わろうとしている今、
昭和と平成、20世紀と21世紀を
「女性たちの生き方」という
誰も検証したことのない角度から結んだ
珠玉のエンターテインメント作品。

一気読みするなら、まさに「今」だと思います!

感想・レビュー・書評

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  • ドラマをやっていたので(1回しか観てないけど)興味を持って原作漫画を読んでみたんですが、思っていたより100倍よかったです!
    迷わず最高評価★★★★★

    40歳で結婚を考えていた彼氏に裏切られ、会社でも『姥捨』と呼ばれる倉庫業務に左遷され、先行きに不安しかないOLの新が、薄給での生活困窮に悩んでいた時に見つけた求人のポスター。
    夜のお店なんて、若い子の募集よね、と思ったら、募集年齢40歳《以上》とあってびっくり。
    思い切って飛び込んだ熟女だけが働くお店で、最年少ホステス『アララ』としてアルバイトをしながら、人生の大先輩達との交流を通じて、仲間や居場所、自信を築いていく。

    というのがメインの流れなのですが、この話のすごいところは、アララやお店のホステスさん達それぞれの背景として語られる、震災と原発事故後の福島の人たちの話や、戦後の混乱期の女達の話、ブラジル移民の話。

    それぞれが本当に壮絶と言っていい話で、すごく重くもあるのですが、重くなりすぎて読んでいて辛い、という感じにはならず、それでいて大事な話から逃げていない所に描き手の力量を感じました。

    もっともっと注目されていい漫画だと思う。
    ぜひたくさんの人に読んでいただきたいです。

  • 202101/全5巻まとめて。戦後と震災。女性達の力強さ・たくましさ・かわいさが描かれてて良い漫画。倉庫職場の同僚エピソードも笑って泣ける。BARの面々も魅力的で頼もしい。そしてあそこに住めるのは羨ましい…笑。

  • 有終の美、寂しくなるなぁ・・・。

  • 老嬢たちの物語は、底辺にいた40代女を幸せに導く。とても美しい日本に生きる女性たち。
    草笛光子さんと黒木華さんで日曜日9時のドラマ化してほしい!

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著者プロフィール

有間しのぶ<ありましのぶ> 
神奈川県在住。
「ヤングマガジン」において『本場ぢょしこうマニュアル』でデビュー。
代表作
『本場ぢょしこうマニュアル』『モンキー・パトロール』『キラキラフィズ』『ホテルポパン』等。
デビュー以来一貫して、マンガで描きたいテーマは「夜」と「夏」。
現在、「ビッグコミックオリジナル増刊号」にて『その女、ジルバ』連載中。

「2016年 『やぶとはなもも(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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