王様達のヴァイキング (17) (ビッグコミックス)

著者 : さだやす 深見真

• 小学館サービス (2019年1月30日発売)

作品紹介・あらすじ

仮想通貨奪取事件、解決へ…ついに最終章！

3800億円分の仮想通貨を追う是枝。
騒動を巡ってフェイクニュースも入り乱れ、
世界規模の攻防戦に発展する。
犯人を突き止めるための駆け引きは…？
そして通貨を取り戻すための是枝の秘策は…！？

前代未聞の事件を経て、そして最終章へ。


【編集担当からのおすすめ情報】
仮想通貨を巡る事件は現実世界でも起こっていますが、
今回『王様達のヴァイキング』で描いたのは
ブロックチェーンのリアルな技術を用いたトリッキーな作戦です。
解決を手に入れるまで、是枝達がいかにチームで熱く闘ったのか。
ぜひお読みください！！

感想・レビュー・書評

[へきくうさんの感想 · 2019年3月8日]

仮想通貨とか、ほんとリアルすぎて読んでて怖いわ。とはいえ、何をどうしてるのかはさっぱりなんですけどね(^_^;)デウスの件は内通者かぁ。あの人よね？

[clamamusさんの感想 · 2019年2月8日]

　17巻では、16巻の引きで描かれたランサムウェアによる仮想通貨への攻撃との対峙が描かれている。
　ここでの物語は二重底になっていて、身代金を逆手に取った相手への反撃が一手、そしてそんな相手の背後にいた存在へと罠を仕掛けて身代金を奪還する「漆黒の鉄槌」作戦が描かれているのだ。
　特に後者、ロシアの元傭兵を騙すために組まれた「漆黒の鉄槌」はかなり動的でいて、現実の範疇に収まる反撃策である。
　ゲームを仲介して密かに行われたマイニングによって、ブロックチェーンの構造を利用した身代金の奪還作戦が実施され、是枝を含めた組織での勝利が描かれている。

　現実ではなかなかこうした解決は難しいだろうが、物語としては熱く楽しい。闘志をむき出しにした主人公の是枝の絵の強さなども魅力的である。
　次巻の引きとなるアメリカとの鍔迫り合い、いよいよ始まった最終章にも大いに期待したい。
　それはともかくとして、ひとまずはこの巻は星五つで評価している。