アガペー (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館サービス
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本棚登録 : 146
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098603503

作品紹介・あらすじ

『闇金ウシジマくん』とともに歩んだ短篇集

『闇金ウシジマくん』と歩いた15年。
もうひとつの真鍋昌平がここにある。

ドルヲタとアイドルの愛のつながりを激しくぶつけた「アガペー」、
地方都市の若者の鬱屈と衝動を切り取った「ショッピングモール」、
震災以降、移住者と故郷の在り方を静かに綴る「おなじ風景」、
さらに都会のカルマに埋もれていく女性を描く新作を含む4篇を収録。

取材を通じて筆者が感じ取った、
まさに「魂を救う」傑作短篇集!!


【編集担当からのおすすめ情報】
「ウシジマくん」と向き合ってきた中で、
真鍋昌平氏が、痛みと愛とともに感じ取ってきた、
声にならない多くの人の「魂」が、
この作品で救われているような気がします。

ここまでパワーのある短篇集があっただろうか。
すばらしい1冊です。ぜひお買い求めください。

感想・レビュー・書評

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  • アガペー
    おなじ風景
    東京の女(こ)

    表紙きれ〜と思って余裕こいてたら
    闇金ウシジマくんの作者さんなんかい
    めちゃくちゃ胸糞でした
    でも、良かった、良かった鬱なったけど

  • ウシジマくんのフーゾクちゃんもすごく好きだったけど、これの最後の話も凄くすき、クソみたいな人生の中にある一瞬の友情(かよくわからないけど)のほのかな明かり…尊い…

    どの話も胸に迫るものがあった
    ドルオタ以外は笑
    …でもドルオタも生きてる!

  • ウシジマくんでは、極端な破滅型な人や、アウトローばかりを描いていたが、その一方で、今作で描かれる市井の人々のリアリティは、痛いけど優しい!皆、フンバって生きてるんだ!

  • 創作物は暗い方が救いがあると思うことがある。
    だって現実の方が辛かったら生きるの面倒。

  • 淡々としているけれど、割合印象に残る……そんな作品集だったかと思います!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    女性が主人公の話よりもやはり僕も男性ですからやっぱり男性の話に惹かれましたかねぇ…僕も著者と一緒でアイドルに熱狂したことなどないですから、地下アイドルとかに夢中になっている男性の心中……というものに興味がありましたね。なので、一話目が一番好きかもです!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    再度読み返したくなる短編集のように自分は感じましたねぇ…さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • ドルオタ必読

  • 短編集。
    この人の描くリアルに時々潰されそうになる。
    放射能が残っている地域の話と東京の女の話がとても印象に残った。
    綺麗な気持ちだけ、いいことだけで終わらないのが良いんだろうな。

  • ウシジマくんも良いけど、こういう短編も好き。
    特にアガペーのライブシーン、美しかった。

  • 『闇金ウシジマくん』の真鍋昌平が、2011年から19年にかけて、折々に発表してきた短編4編を集めた最新短編集。

    あえて『ウシジマくん』の最終巻(46巻)と同日発売にしたのは、〝ここに収められた4編がいずれも『ウシジマくん』と地続きである〟と読者に示すためであろうか。

    4編のうち2編は『スピリッツ』と系列誌に発表されたものであり、残り2編は講談社のマンガ誌(『ヤンマガ』と『モーニング』)に発表されたものである。
    それはともかく、4編とも、『ウシジマくん』を長期連載するなかで生まれた、ある種のスピンオフなのだと思う。

    コミックスの帯には、次のような惹句が躍っている。

    《『闇金ウシジマくん』と歩いた15年。著者が取材を通じて感じ取った「現実」を魂ゆさぶるドラマに昇華した傑作短編集》

    『ウシジマくん』の濃密な取材で得た事実の中には、同作に描ききれなかったことがたくさんあるはず。その一部を活かしたのが、本作の4編なのだろう。

    ただし、『ウシジマくん』に多数登場した裏社会の人間たちは、ここには出てこない。もっと平凡な市井の人々の物語である。
    その分だけ『ウシジマくん』より薄味で、インパクトに欠けるうらみもある。
    が、ありふれた日常の中にふと顔をのぞかせる〝崩壊の予兆〟〝転落への裂け目〟を切り取る手際の鮮やかさは、『ウシジマくん』そのものだ。

    『ウシジマくん』なら、その崩壊や転落の様子まできっちりと描いた。
    対照的に、本書の4編はそこまで描かずに寸止めする。きわどいバランスの上に成り立った登場人物の日常が、日常のままつづいているところで幕となるのだ。
    ゆえに、「えっ? これで終わり?」という尻切れトンボ感もなくはない。が、私はこの〝不穏さを孕んだ日常〟の描写が気に入った。

    真鍋昌平が次の連載(『スピリッツ』での新連載がすでに決まっているらしい)で、『闇金ウシジマくん』的な作品を描きつづけるのか、それとも新境地を開拓するのか? その分岐点・汽水域のような短編集である。
    真鍋がどちらを選ぶのかは、本書からは判断がつかない。

  • この作者が巻末に書いていた「仕事は量じゃない、どれだけ心を込めたか」に覚悟と信念がうかがえると思った。
    容赦ない内容だった。
    眼をそむけたくなるような現実を、目をそらすことなく描く人だと思う。
    絵が緻密で、においまでするようなリアルさだった。
    次にこの人の本を読むときは覚悟が必要だなと思った。
    「ウシジマくん」はドラマが先だった。
    「九条」もいつか読みたいと思っている。

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著者プロフィール

漫画家。神奈川県出身。1998年、『憂鬱滑り台』で「アフタヌーン」(講談社)四季賞夏のコンテスト四季大賞を受賞、同誌同年9月号に掲載され商業誌デビュー。2011年、『闇金ウシジマくん』(小学館)で第56回小学館漫画賞一般向け部門を受賞。その他著書に『スマグラー』『THE END』(講談社)などがある。

「2017年 『THE END クライマックス編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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