卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- (2) (ビッグコミックス)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098603909

作品紹介・あらすじ

神秘の巫女・卑弥呼は、血染めの女王か!?

3世紀、弥生時代。
倭の統一を目論む権力者たちの
巨大な陰謀が渦巻く世――

大乱の時代に君臨した卑弥呼は
権謀術数の限りを尽くした血染めの女王だったのか!?

―――――――――
倭国大乱、弱肉強食の時代。
己の生き残りのみを欲し、そのためには
人を欺き騙し、殺しすら厭わぬ少女ヤノハ。

暈国(クマコク)の女性神官集団に身を寄せ、
得意の嘘と策略で次第に地位を上げるも
百年に一度の日見子(ヒミコ)とうたわれた親友に本性を見抜かれ、
彼女すらも殺害してしまう。

罪を問われ、放置されたのはトンカラリンの洞窟!

生きては出られぬ迷路だが、
万が一生還した者は日見子と認められるという聖域!?
ヤノハの運命は――!?


【編集担当からのおすすめ情報】
邪馬台国の研究本は数あれど、本書こそ“新説にして真説”。
このスケール、このロマンは、マンガでしか成し得ません!!

”神秘の巫女”、”絶世の美女”など、
あなたの卑弥呼像を根底からくつがえす新説。
覇と謀略が渦巻く倭国大乱の時代に君臨した女王。
乱世を生き抜いた女は、誰よりも狡猾で、誰よりも生に執着していた!?

未だ結論の出ぬ、邪馬台国論争。
一石を投じる話題作の第2集です!!

感想・レビュー・書評

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  • 重要人物・鞠智彦とクマ国最高権力者・タケル王が登場。それなりにまとまっている様子。種智院のヒルメに謀反の兆し?日の巫女の育成機関も警戒対象のようだ。

    …と思いきや口伝8で鞠智彦とタケル王の意識の溝が描かれた。東征による積極策で乱を鎮めようとする鞠智彦と神託による平和到来を期待するタケル王。更にはタケル王を「偽の日見彦」だとウガヤに語る鞠智彦。

    ヒルメは「真の日見子の到来」を願っており、その為にトンカラリンを実施した訳か。

    で、よりによってヤノハが知恵と運で生還。このニュースは各陣営に衝撃を与える。ちなみにこの時ヤノハは夢の中でモモソより「本物を演じつづける」と言い渡される予言?予知?勘違い?を得ている。

    ヒルメはタケル王の刺客に始末を任せようとするが、イクメ(彼女がいまひとつわからん)はヤノハを知識も含め本物の日見子だと主張。
    鞠智彦はヤノハとの接触を考える。
    ちなみにこの時、イクメの父は聖地山社の将軍・ミマトと明かされ、これを知ったヤノハは何か思いつく。

    倭国大乱の真相は那と伊都の正統継承戦争が発端。

    ヤノハの計とは旧日向領にある山社に日見子として入り庇護を求める事。そもそも山社とは天照大御神を迎える社がある場所、日見彦・日見子が神と対話する場所。

    クマ・那国境を守るオシクマ将軍のもとに現れたのは戦柱になったヌカデ。

    山社の巫女、イスズをも取り込もうとするヤノハ。そこに現れ協力を申し出るのは鞠智彦の刺客・アカメ。

    最後に各勢力の紹介。
    穂波のヲカ王は親タケル派。
    都萬のタケツヌ王は静観。平和な場所らしい。
    伊都のイトデ王はヤノハに興味を持つ。ミクモ曰く「天照さまが降りた何者かの霊がついて」との事。末盧のミルカシ女王は親ヤノハ。
    那のウツヒオ王は反タケル、ヤノハの可能性を探る。
    そして山社はヤノハが倭の平和を大義名分にミマトにクマからの離反を促す。つまり国として山社を興すと明かし次巻へ。

    物語のスケールが大きくなってきた。3巻は重要分岐点になるだろう。



    1刷
    2021.3.20

  • ヤノハのおっかぁって一体何者!?教えてくれた知恵、知識がハンパない。黄鉄鉱の火打石とか、都合が良すぎるくらい。それでなければトンカラリン生き残れないか。
    ただ、せっかく真っ暗闇、地下迷宮と言う舞台を揃えたのに、暗闇の中でのや ヤノハの心情変化、もしかしてモモソの亡霊との対面(すなわち、ヤノハの内心との葛藤)などといった描写が全くなく、程なくアカメと会ってしまい、灯火を手に入れてしまうのが、肩透かしのような気がした。
    ともあれ、ヤノハの底なしのバイタリティには圧倒されるばかり、自分を殺そうとした輩までを味方につけて、どこまでいくのやら。

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著者プロフィール

漫画原作者。代表作に『ディアスポリス 異邦警察』(作画:すぎむらしんいち)、『クロコーチ』(作画:コウノコウジ)、『アブラカダブラ 猟奇犯罪特捜室』(作画:芳崎せいむ)など。『ディアスポリス 異邦警察』や『クロコーチ』はテレビドラマ化もされ、話題になる。『アブラカダブラ 猟奇犯罪特捜室』にて第1回さいとう・たかを賞を受賞。

「2023年 『民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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