昭和天皇物語 (5) (ビッグコミックス)

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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098604975

作品紹介・あらすじ

わずか20歳の青年は「摂政」の座に…!!

ヨーロッパの地で
「君主と国民とが近く親しい姿」に感銘を受け、
自らの未来に明るいものを感じて帰国した
裕仁(ひろひと)青年を待ち受けていたもの。

それは、旧態依然とした弟君や政治家・軍人達、そして
快方に向かう見込みのない父・大正天皇の姿であった…。

誰よりも大正天皇の病状を危惧し、青年の帰国に備えて
「摂政」の設置を急いできた時の総理・原敬(はら・たかし)。
「平民宰相」と慕われてきたこの男の身にも異変が!?

そして訪れる運命の日、"9月1日"--!!

風雲急を告げる最新刊です。


【編集担当からのおすすめ情報】
近いようで遠いものとなった「大正」という時代。
わずか10数年に過ぎないこの時代を
「摂政」として過ごす決断をした青年。

その胸の内は、決して晴れやかなものばかりでは
なかったに違いない。

皇太子として。同時にひとりの人間として。
晴れて成人となった裕仁青年は何を感じ、何を考え、
いかに振る舞い、どのように人々と接してきたのか?

「人間ドラマの宝庫」と呼ぶべき物語を
堪能していただければと思います。

感想・レビュー・書評

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  • 能條純一『昭和天皇物語 5』小学館。

    昭和天皇の人と成りを描いたノンフィクション劇画。天皇を美化した啓蒙作品ではなく、笑いあり、涙ありとNHKの朝ドラのような作品である。

    半年間の海外生活を終えて帰国した裕仁は国民と天皇との関係にある決意を抱く。原敬が暗殺され、山縣有朋も病に倒れ、裕仁は摂政へと……

    現代日本ではまさに象徴天皇という意味合いが強くなり、国民との距離が縮まったのは良いが、三流週刊誌が天皇家をスキャンダラスに面白可笑しく書き立てるのを見ると、寂しさを覚えてしまう。

    本体価格720円
    ★★★★★

  • 原敬暗殺、摂政就任、関東大震災。大正天皇崩御まで、あと3年。

  • 皇太子裕仁親王は思い出深い欧州歴訪の旅を終え帰国。時の首相原敬は殿下の成長ぶりに目を見張り、立憲主義の立場から殿下の将来に期待を寄せる。しかし、第一次大戦後の戦後不況で社会不安は増し、政治腐敗への批判から原は志半ばで凶刃に斃れてしまう。元老山県有朋の落胆ぶりは尋常ではなく、思えば原暗殺でバランスを失った政局の混迷はこのまま日米開戦まで続くことになる。そして物語は一気に関東大震災へと向かうわけだが、興味深かったのは雍仁親王(秩父宮)の天皇親政論である。雍仁親王は後に青年将校との交流の中で天皇親政論に傾き、兄弟間の確執を生むことになるが、既にこの頃から親政論を唱えていたのだろうか。

  • 脚色は多かろうが昭和天皇の姿を良く描いている。

  • 実にいろんな事が起きる。激動だなあ。

  • 原敬暗殺、心神耗弱状態における御璽への執着など、悔しさや悲しさが印象的な巻となった。

  • 首相原敬暗殺される!そして元老山県有朋死去…国葬だったのはこの漫画で知りました。明治、昭和天皇に挟まれあまりクローズアップされて来なかった大正天皇に焦点が当たっているのもいい。大正天皇、令和の御世にいらしたらもっと自分らしく生きて長生き出来たのかなとも思う。上皇陛下が退位されるに辺り会見で摂政を置くのに云々仰っていたのはこの巻に出てくる、御璽を渡すまいと大正天皇が嫌がるエピソード、それに近い事は祖母節子皇太后から幼少期お聞きしていたのかも知れないと思った。なんと二十番までもある!?世界漫遊の歌を天皇の一家は最後まで歌うのです、という裕仁親王の回想の中の元気な大正天皇の姿が哀しい。

  • 原敬が暗殺され、関東大震災が起こり……この辺から日本が歪みだすよねぇ( ̄▽ ̄;)

  • 原敬、無念

  • 原敬の暗殺事件と、摂政就任、
    関東大震災まで。

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