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- / ISBN・EAN: 9784098610570
作品紹介・あらすじ
即位したばかりの青年を試練が見舞う…!!
時は昭和3年。
大陸で発生した張作霖爆殺事件に
日本軍は関与しているのか--?
ひとつ対応を間違えば、重大な国際問題へと発展しかねない
危険な状況下に日本はあった。
詳細な調査を命じた裕仁(ひろひと)青年に対し、
のらりくらりと逃げ続けて事態の先延ばしを図る
時の総理・田中義一。
この国の頂点に立つ者として、青年がとるべき行動とは…!?
【編集担当からのおすすめ情報】
幼き日、青年は心に誓った。
「自分のせいで誰かを傷つけてしまうかもしれない。
自分は感情を表に出してはならないのだ」と。
そして天皇となった今。あらためて青年は自らに問う。
不誠実な責任者に対し、いかなる姿勢で臨むべきなのか。
双肩に国民を背負った人間は、どのように生きねばならないのか。
時代が。世界が。キナ臭さを増してゆく最新刊です。
感想・レビュー・書評
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漫画といえども難しい。
言葉が難しいので、携帯で検索しながら読み進めた。
最近は近現代史に興味があるので、また一巻から読み直そうかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
能條純一『昭和天皇物語 (8)』小学館。
昭和3年、若き天皇の思いと政府、日本軍との思いの相違は少しずつ大きな溝に。激動の昭和史の中心に身を投ずる若き天皇。詐欺師のような母子に翻弄される今の皇室とは雲泥の差のあるこの時代の人びとの天皇に対する畏怖と敬虔な思い。
しかし、随分と端折り始めたストーリー展開は大味でしかなく、前の7巻とのアンバランスさを感じる。
中国大陸で起きた張作霖爆殺事件への日本軍の関与を否定する田中義一の報告の嘘を見破り、内閣総辞職を促す裕仁。田中義一に替わり、総理の地位に就いた濱口雄幸も凶弾に倒れる。やがて、中国大陸にきな臭さが漂い始める。
定価650円
★★★★ -
田中内閣は張作霖爆殺事件の責任問題を糊塗しようとし、これに激怒した昭和天皇は内閣を総辞職に追い込む。この事件はその後の政局に大きな禍根を残し、昭和天皇は立憲君主の立場を逸脱したことを深く後悔して、「内閣の上奏する所のものは仮令自分が反対の意見を持つてゐても裁可を与へる事に決心した」という(昭和天皇独白録)。しかし、このような想いを嘲笑うように、国際政治、世界経済の荒波は日本に押し寄せ、多端な時局を乗り切るために天皇親政を求める声さえ高まった。そして、天皇の意思にかかわらず時局の「解決」を求める迷走が始まり、ついに満州の地で火の手が上がる。なお、引き続き安藤輝三の動向を追っている点には、今回北一輝が初登場したこともあり注目したい。
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張作霖爆殺事件の真相を隠そうとする陸軍軍部、時の総理大臣 田中義一。
何か隠していることに気づき、嘘の報告をした田中総理に裕仁親王は辞意を求める… -
いよいよ一番ややこしい時代に入って来たねぇ!この辺りから終戦までの十数年間が日本という国が迷走した時期だよねぇ( ̄▽ ̄;)
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遂に日中戦争の幕が切って落とされようとしている。張作霖爆殺事件に始まり、柳条湖事件、この後に続く満州事変と関東軍(特に板垣征四郎と石原莞爾)の暴走は止まらない。そんな中、田中義一総理をある種その時の怒りに任せ辞任させ、末には命を絶たせてしまった。おそらく義憤に駆られてのこととは思うが「後悔」という言葉を残す。その後は濱口雄幸が総理に就任するが、今も東京駅に残る「浜口首相遭難現場」で有名な濱口総理である。原敬といい、濱口雄幸といい、陛下が篤く信頼を寄せていた総理が悉く暗殺される陛下の心中はいかばかりか。
北一輝の暗躍が始まっている。右翼系社会主義者として有名で、後に二・二六事件の黒幕として昭和維新を唱える。作中に出てくる安藤輝三も加わることとなる。事件の後始末はしたとは言え、結果的に後ろ盾として担がれた感のある秩父宮殿下も軽率な行動だったと言えるのかも知れない。 -
張作霖爆殺事件(満州某重大事件)から、ロンドン軍縮会議、満州事変へと向かう柳条湖事件へと、戦争の道へと突き進む陸海軍と、天皇裕仁のあり方を描く。
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田中義一の事件など、知らなかったことがいっぱい。ドラマのような近代史だ。西園寺公望はこんな感じだったのか〜。
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いよいよ石原完爾の登場。これからの展開が楽しみです!