- Amazon.co.jp ・マンガ (149ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098700349
作品紹介・あらすじ
禁断の男女×逆転STORY、ついに完結!
男らしい姫君と女らしい若君。
それならいっそ、とりかえてしまいませう―――
性に翻弄された沙羅と睡蓮、二人の姉弟が選ぶそれぞれの道とは…!?
激動の完結巻!!
【編集担当からのおすすめ情報】
「円舞曲は白いドレスで」「花冠」「少女革命ウテナ」と数々の名作を生み出してきたさいとうちほ先生の新たなる代表作が、ついに完結!
生まれながらの性と、生きていく性の役割に翻弄されてきた姉弟の数奇な運命。
その結末をぜひ、見届けて頂ければと思います。
感想・レビュー・書評
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最終巻は、誰も彼もが幸せな大団円。
そういう意味では、これまでの物語が収束していくだけで、ちょっと物足りないところもあったけど、ハッピーエンドってそんなもんだな。
原作とはだいぶ違った終わりかたで、しかしこちらの方が現代的で、女性の幸せを優先させている分、とてもいい結末だったと思う。女東宮も両思いになれたし、帝はすべて別ったうえでふたりを受け入れたし、沙羅双樹(涼子)も心から幸せになれたし、不幸なまま打ち捨てられる幼子はいないし。梅壷でさえ、最終的に沙羅双樹の命を救う手助けをして、あんなに望んでた子どもを得たわけだし、素直に良かったなーと思えた。
石蕗が最後の最後で混乱するのは、原作どおりで、彼のおバカさんぶりが際立っていて、おもしろかった。
ドラマチックなストーリーと、優雅で華麗な絵柄が最高にマッチしていた、すばらしい作品だった。さいとうちほは洋風乙女ちっくな話が多いが、実は平安時代ものに向いているのでは? -
大円満な終わり方。
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「女は、初めて契った男に背負われて三途の川を渡る」という、原典にもある言い伝えを、「好きな男に背負われて、天の河を渡り生還する」に置き換わっていく展開が見事。
石蕗が、双樹が男と知るラスト、原作通りの滑稽さが際立っていてよかった。 -
おもしろかった。
つわぶきはもっと痛い目にあってもよかった。
男どもがみんなホモホモしかった。
男装の麗人にときめくのは本能的な面では自然なのだが、頭では男と思っておきながらもんもんとしているので問題であるし、男の娘にときめくのも問題である。
男は同性愛者しかいないのか。
睡蓮と東宮の取り合わせに関しては百合っぽい印象はなかった。清らか。なぜか。
講談社学術文庫の『とりかえばや物語』も買ったのでまた読んでみる。 -
完結したので後半一気読み。
まどろっこしい問題が愛の力で解決し双方ハッピーエンド。
石蕗はなんだかんだで最後まで憎めないし不憫だし。
吉野の君がすてきです。