- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098701216
作品紹介・あらすじ
チェロだけが、僕たちをつなぎ止めている
イタリア留学から帰国した鉄雄が出場を決めた小さなコンクールに、今や天才チェリストとして名を馳せる郁未の姿が--。
挑発的な郁未の態度、そして圧倒的な演奏--。郁未の演奏に呑まれた他の出場者が軒並み崩れていく中、鉄雄の演奏が始まろうとしていたーー!!
感想・レビュー・書評
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いろいろ動き出した感じ
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音楽の世界と鉄雄と郁未の関係をベースに、天才とは、才能とは、そして愛とは、という普遍的で哲学的なテーマを含む作品。
鉄雄が日本に戻ってから面白くなってきた。
コンクールに出るような音楽家の世界は競争社会だし、努力も必要だし、スポーツのようだなと思う。
鉄雄と郁未の関係については読みながら松本大洋の「ピン×ポン」のペコとスマイルを思い出していた。
彼らは言葉では伝えられないお互いのことを「卓球」という言語を通して対話していた。
本作の鉄雄と郁未も、チェロという媒介を通してしかぶつかり合えないところにきてしまったのだなあと思う。
芸術やスポーツは自己表現のひとつでもあるのだと歳を重ねて思う。むき出しの自分をさらし、ぶつかり合えるもの。それが許されるもの。
郁未は待っているのだろう。言葉ではうまく語り合えなくなってしまった鉄雄が、チェロで彼に向けて語りかけてくるのを。
続きが気になる。 -
揺らぎの多い環境で、自分を表現することの困難さなど、コンクールという場の難しさを感じる。百合子との師弟関係のストーリーがとても素敵で、今後の活動が楽しみ。
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才能の物語!でも鉄雄は鉄雄の戦い方を見つけてて頼もしい。
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めっちゃいい。続きが気になる。早く続きが読みたい。
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純粋に面白い。穂積さんの本領発揮。今後も目が離せない。
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技能の完コピは自己肯定できないことの裏返し…
2巻の流れからこの展開になるとはまったく予想せず。
気づいたら人間の内面に切り込んでいて、ヒリヒリする話しでした。
演奏面とかはツッコミたい部分はあるけれど、それはそれで……