ミステリと言う勿れ (6) (フラワーコミックスアルファ)
- 小学館サービス (2020年2月10日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098708611
作品紹介・あらすじ
悩みも事件も解きほぐす青年・久能整
事件に巻き込まれては、いつのまにか人の悩みも謎も解きほぐしてしまう大学生・久能整。
彼は、事件の数々に繋がりがある可能性に気づき、謎めいた少女・ライカに相談するが…!?
「7SEEDS」の田村由美が贈る、新たなる解読解決ストーリー!
【編集担当からのおすすめ情報】
各メディアで話題沸騰、SNSでも話題になっている「ミステリと言う勿れ」。
6巻では新たな展開が待ち受けています。
田村由美先生が紡がれる至言の数々を、ぜひご堪能ください。
感想・レビュー・書評
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愛珠さんの謎の死を解明すべく、足取りをたどる者たち。
受け取る人のいない手紙を出せる「漂流郵便局」って本当にあるのかな。
ここで例の連続殺人犯の影が…。
シリアルキラーの思考は到底理解できないが、誰かの誘導を受けていた!?
この巻はほとんど整くんが登場しません。
だからというわけではないですが★3つにしました。
あとサッポロ一番は味噌派です私^^ -
──愛珠に手紙を書いたら、あの世で読んでくれるだろうか
これをミステリと呼ぶことは出来ない。
するとなんと呼べばいいのだろう?
理屈っぽくて色んなことに興味があり、出会う人皆に変人だと思われているもじゃもじゃ頭の大学生、整(ととのう)君が色んな事件に首を突っ込んだり巻き込まれたりする漫画も既に6冊目。
田村由美らしさが随所に盛り込まれたパワーのある作品です。田村さんの漫画の雰囲気とても好きです。この方も唯一無二の漫画家ですね。
今回は整君がライカさんとデートならぬ遠出をするエピソード9と、整君が出てこない連続殺人鬼の話エピソード2.5。ガロさんがいい役しました。
アートプロジェクト漂流郵便局、いいですね。
受け取るあてのない手紙を出せるところ。
亡くなった人、別れた人、未来の自分に手紙を出す。それを読むことも出来る。自分に宛てられたと思ったら持ち帰ることも出来る。
読まれなくとも何かを書きたいという気持ちはきっと多くの人が持っている。この感想なんかもまあそんなようなものです。 -
ガロくん再登場。ハマの備前島さんと猫田さんという新たなキャラも今後活躍しそうだし、星座マークの謎とカウンセラーの存在がどう絡んでいくのか、そしてガロくんの〈叔母さん〉って誰なのか?など、次巻以降が楽しみな展開になってきました。
ガロくんの活躍回だったので、整くんの出番が少なかったのが残念。
初詣の回が好きでした。 -
今回はあまり整くんが出てこなかったけど
こういう構成のたて方があるのかと勉強になりました。
どんどん回収されていく伏線は気持ちいいです -
ぶっきらぼうに話すライカさんいいな。中性的で。後で出てくる刑事の猫田さんも素敵です。
ライカさんと初めての初詣から焼肉屋さんに行ってのお話と、整くんが入院してる間のガロくんたちの話。いろいろ繋がってるのが楽しい。 -
焼肉屋さんのエピソードが好きです。6巻のメインストーリーは、姉を殺された兄弟が真相を追うところ。久能整さんの登場は少なめでした。
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前回や前々回の事件中のガロの空白を埋めるストーリー。今後は整メイン視点だけじゃなく、ガロや周辺人物の話も同時進行で交錯していくのだろうか。
まず整がでてこなくてもしっかり面白いのを評価したい。この作品の魅力は整の理屈っぽい(と言えばいいのかなんなのか……)、それでいてとぼけた能弁によるところが大きいが、今巻は最初の一本を除きすべてガロ中心に進む。
最初のような読み切りではなく、星座の指輪を与えて人々を洗脳・殺人教唆する黒幕が浮かび上がり、スケールが壮大になる。とはいえ田村由美の漫画は最終的に国や世界規模の話になるな……
舞台は横浜に移り、過去の連続殺人に見立てた事件の捜査が主軸になるが、新しく登場する警察の面々も個性的で魅力的。
特に女刑事の猫田さんかっこいい!リーゼントでキメて革ジャンを羽織った宝塚の男役のようなルックスもさることながら、男前な性格に惚れる。
「偉いのかそれ 殺しを経験値のように語るな
マイナスだろ単に しかもなんで女ばっかり殺す 男を殺す度胸はないのか
都合のいいことを言って 卑しさを隠すな」
大怪我を負いながら真犯人へ切ったこの啖呵が非常に痛快。現実の事件にもフィードバックする矛盾や欺瞞を的確に暴いてる。整のように理屈や持論を捏ね回すのとも違う、ストレートな批判が気持ちよかった。
ガロの「人じゃない」「あれは人じゃない」といい、人殺しという一線を踏み越え、人の枠組みから外れてしまった者への冷徹な視線が刺さる。
真犯人は歪んだ教えを受けたせいで道を誤ったのだが、それを回想でさらっと見せた上、異常な部屋に連れてかれた記憶に「楽しかったなあ」のモノローグを手書きで加えるなど、強調されないさりげなさが怖い。
余談だが本作で初めて漂流郵便局の存在を知った。女流芸術家・久保田沙耶のアート作品で、香川県に実在するらしい(Googleの口コミもヒット……評価4.4は高い)
おそらくこの漫画を読まなければ知らなかった場所なので、ちょっと得した気分。 -
今回は整くんの出番は少なめ。謎多き女性・ライカとの初詣&焼肉デートにほのぼのしつつも、ただでは終わらないところがこの作品のいいところ(笑) 整くんを見ていると、考える力っていうのは観察力・洞察力・行動力、あらゆるものに繋がってくるんだなって感じるね。
中盤からはなんとガロくんサイドのストーリー!時間は巻き戻って、広島編の裏側で起きていた事件が描かれる。整くん不在でもしっかり面白いし、もう解決したと思っていた事件に意外な繫がりがあったりと、ストーリーにのめり込むように読んでしまった。大きな物語の輪郭が少しずつ形になってきていて今後がかなり楽しみに!また二人が並ぶところは見られるのかな。いつかは同じ場所へ辿り着きそうではあるけれど。
警部の「お客様体質もいい加減にしろ 助けも求められねえのかよ 助けて助けられて働くんだ チームだろ 頼れ阿呆が」って言葉が好き。仕事はもちろん、部下のことを思いやらないとこんな言葉とあの表情は出てこないよね。こんな上司ならついていきたい。ガロくんと月岡のシーンもよかった。今回の内容を踏まえて、前の話も読み直したくなったなあ。 -
焼肉屋さんの事件はTwitterのCMでよく見かけたエピソードなのでスッキリしました。我路くんたち犬童家がお姉さんの死を追っていくエピソードも悲しいし、カウンセラーという新たな要素も気になります。前の事件が伏線みたいに、後々再び登場するなぁ。