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- Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101004037
感想・レビュー・書評
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生物描写は一級品である。作者の自然景物の描写や生きるものの儚さを描く生きた筆は尊敬に値する。
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道綱母のお話2編は、ちょっとこの人の性格についていけないなと思ってしまうと読むのが苦痛になりますが、その辺は、出来事よりも主人公がどう思ったかが延々と綴られる形式では致し方の無いことかも。意外に、ほととぎすに入ると楽です。蜻蛉日記では対置される対象だった夫が、今度は、求婚される娘に関してどのように振る舞うべきかという点に関しては、同じサイドに立っていることによる、キャラクター配置の変化によるものかも。
孝標の娘のお話(最近、オタク女の元祖みたいなカリカチュアライズが激しいので、そういうビジュアルが浮かんで邪魔なんですが)の方は、まるで芥川のようだ、と思ってしまって、そう評されれば、堀辰雄って喜んだのかなとか妄想。曠野なんて、まるで六の宮の姫君みたいな境遇ですしね。
あ、これも一応、30年前に「風立ちぬ」なんかと一緒に購入したものです。 -
164ページ
1 七つの手紙
2 かげろふの日記
3 ほととぎす
4 姨捨
5 廣野
ISBN-10: 410100403X
ISBN-13: 978-4101004037
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