- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101004129
感想・レビュー・書評
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田中さんの『三百歳探偵団』シリーズがすごい好きで。
なので、同作者さんのこのシリーズを手に取ったんですけどね。
書かれたのが30年くらい前なんで、キャラ設定とか古い感じなのは仕方ないですけど、それを抜きにしても、キャラの口調とかが笑えるわけです。
大友くんの口調が、完全に寅さんだし。
この時代でも、こんな喋り方する人いないでしょ。
私、普通の会話で絶対言わないようなセリフばっかりだと、白けちゃって読み続けられなくなっちゃうんですけど、今回ばっかりは、むしろギャグに思えて、逆に読めた。
でも、話としては、謎解き感が全然なかったなぁ、と。
謎解き感というか、そもそも謎自体がなかった。
謎が解けなかったとかでなく、どこに謎があるのかが分かんなかった。
『登場人物たちが、目撃した事件を調べる』ていう定番の展開で、彼らが聞いたり調べたりして、結果犯人が分かるんだけれど。
いや、そんなこと彼らがやらなくても、普通、警察が全部やってるでしょ、て思うんですよ。
事件現場で付近の聞き込みとかしてるんですけど、警察が聞き込みしてる雰囲気がないんですよね。
警察が存在しない世界観としか思えない。
あと、耕一くんのキャラはヤバいよね。
大学の前で見掛けた女子高生を気に入って、自宅まで後をつけていくとか。
その後も、その子の着ていた制服をもとに高校を割り出し、その高校まで行って、再びその子の後をつけるとか。
文中でも『尾行』て言っちゃってるし。
これって完全にストーカーでしょ。
30年前てストーカーの概念なかったの?
これはヤバい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(メモ:高等部1年のときに読了。)