クラスメイトに手を出すな (新潮文庫 た 41-2)

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  • 新潮社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101004129

感想・レビュー・書評

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  •  田中さんの『三百歳探偵団』シリーズがすごい好きで。
     なので、同作者さんのこのシリーズを手に取ったんですけどね。

     書かれたのが30年くらい前なんで、キャラ設定とか古い感じなのは仕方ないですけど、それを抜きにしても、キャラの口調とかが笑えるわけです。
     大友くんの口調が、完全に寅さんだし。
     この時代でも、こんな喋り方する人いないでしょ。

     私、普通の会話で絶対言わないようなセリフばっかりだと、白けちゃって読み続けられなくなっちゃうんですけど、今回ばっかりは、むしろギャグに思えて、逆に読めた。

     でも、話としては、謎解き感が全然なかったなぁ、と。
     謎解き感というか、そもそも謎自体がなかった。
     謎が解けなかったとかでなく、どこに謎があるのかが分かんなかった。
     『登場人物たちが、目撃した事件を調べる』ていう定番の展開で、彼らが聞いたり調べたりして、結果犯人が分かるんだけれど。
     いや、そんなこと彼らがやらなくても、普通、警察が全部やってるでしょ、て思うんですよ。
     事件現場で付近の聞き込みとかしてるんですけど、警察が聞き込みしてる雰囲気がないんですよね。
     警察が存在しない世界観としか思えない。

     あと、耕一くんのキャラはヤバいよね。
     大学の前で見掛けた女子高生を気に入って、自宅まで後をつけていくとか。
     その後も、その子の着ていた制服をもとに高校を割り出し、その高校まで行って、再びその子の後をつけるとか。
     文中でも『尾行』て言っちゃってるし。
     これって完全にストーカーでしょ。
     30年前てストーカーの概念なかったの?
     これはヤバい。

  • (メモ:高等部1年のときに読了。)

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著者プロフィール

自然写真家。VR360パノラマ&タイムラプスという、最先端技術を駆使したオーロラ映像により世界的な評価を受ける。2012年には、パノラマ写真の世界的な賞・Pano Awardsで銀賞5作品を獲得。

「2014年 『極北の絶景 パノラマ・オーロラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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