- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101006048
感想・レビュー・書評
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学生時代、桜桃忌に青森を目指す友人がいた。
彼の影響もあって太宰治さんの本を手に取るようになった。金木の斜陽館も訪ねた。
ネガティブで女々しくて、、と揶揄されても私は好きだった。
大学を卒業する頃、彼と、か細い声で壊れそうな音楽を聴いた。彼女の歌の世界には太宰が息づいていた。そんな彼女の歌が、テレビから流れてくるなんて夢にも思わなかった。
森田童子さん。もう鬼籍に入ってしまったけれど。
津軽にはそんなイメージとはかけ離れた骨太でユーモラスな太宰がいる。自虐の癖は相変わらずだけど、紀行文みたいな小説だ。
金木の辺りから眺める岩木山を想像する。金木を語る太宰の体温は熱い。
でも、なんと言っても3歳から8歳まで太宰、いや津島少年を育てた「たけ」のくだりが最高だ。
金木に、いや自分の故郷に帰りたくなった。 -
津軽に向かいながら読み切った
津軽の民は面白く読めると思う
知ってる地名や習慣や言葉が出てくるわ出てくるわ
思ったよりも引用が多かったな、知らない歴史も沢山
載っていた
太宰節の長文がどんどん熱量上げて、最後は泣きそうになった
これが津軽か、これが太宰か
斜陽も人間失格もいいけど、こんなに色が見えるのは津軽だけなんじゃないか
津軽を知ってるから余計にそう見えたのか -
ずっと読みたかった「津軽」をようやく読了。
ふるさとの歴史って意外と知らない。そこでの生活様式が生まれた歴史を紐解くと、新たな発見があって面白い。しかし、一地方の一地域の歴史を正確に知ることは難しく、歴史書に書いてあることは必ずしも実感として正しくないことも多い。太宰治はかような点にツッコミや自虐的な感想を入れつつも、故郷を語る口調はどこまでも温かみがある。 -
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傍らに珈琲を。さんに勧められて読みました。
そしてチーニャさんへ。
次は誰が読むのかな。
たけとの再開は、たけの思いは本当によかっ...傍らに珈琲を。さんに勧められて読みました。
そしてチーニャさんへ。
次は誰が読むのかな。
たけとの再開は、たけの思いは本当によかった。2024/01/30 -
土瓶さ〜ん、こんばんは!
は〜い、私も読んでみたくなりましたよ、やっぱり良かったです。
たけとの再会のところは泣けてしまいますよね…ホント。...土瓶さ〜ん、こんばんは!
は〜い、私も読んでみたくなりましたよ、やっぱり良かったです。
たけとの再会のところは泣けてしまいますよね…ホント。
この本、お薦めいただかなくては手にしない本でしたよ。お二人に感謝してます…♪
それから土瓶さん…
インフルだったんですか…?
心配してましたよ…。
大変でしたね…。インフル、辛いかったでしょう…。
…無理なさらないようにお過ごしくださいね!
ありがとうございました。
2024/01/30 -
2024/01/30
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太宰の人間臭さを愛おしく感じられるエッセイ。旅行記として面白いがやはりそもそも文章が上手い…。ラストのたけとのシーンは特に良かった。
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1.おすすめする人
→日本文学に興味がある、太宰治を知りたい
2.内容
→太宰治が津島修二として津軽を旅した記録。
小説の途中は、風土記のような、
津軽の伝承や文化を解説することが多い。
やや退屈かと思いながら読み進めると、
津島修二の友人との他愛もない話が楽しめる。
最後の「たけ」と呼ばれる人に
会いに行く津島修二の様子は、
まるで恋人に会いに行くような気持ちを
味わわせてくれる。 -
大橋さんリリース