星夜航行(下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.81
  • (4)
  • (7)
  • (4)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 90
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (800ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101032429

作品紹介・あらすじ

天下統一を果たした秀吉は、次なる道を明国征服に定め、足がかりとして朝鮮出兵を企てる。小西行長らは無謀な計画を阻止しようと画策するが、秀吉の妄執を抑えることはできなかった。天正二十年四月、行長の第一軍が釜山に上陸。三国の兵が交錯し数多の命を奪い合う、地獄の戦の始まりだった。甚五郎は、行長への武器兵糧を積んだ船で渡海することに……。激動の世に高潔な生が瞬く歴史巨編。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 上巻に引き続き朝鮮出兵及び貿易や国内情勢が詳細に描写されている。
    市民の苦渋に見向きもされず、なおも強硬に戦おうとする秀吉に終始ムカムカしながら読んだ。
    主人公の最後はびっくり。
    こういう終わりだとは思わなかった。

  • https://opac.kokushikan.ac.jp/Main/Book?book_id=TS01631996&q=4&qt=0&qp=0&qv=50&qs=sort_title&qd=0

    史料に残された実在の人物を、9年もの歳月をかけて描いた大作である。
    主人公・沢瀬甚五郎は不遇な星の下に生まれながらもその才覚を見出され、徳川家の家臣となる。しかし、罪なくして追われる身となり、秀吉の天下統一、朝鮮出兵という激動の時代に翻弄されながら、不屈の精神で強く生き抜いていく。その廉潔な生きざまは、読む人に“いかに生きるか“を問いかける。
    甚五郎が重要な使命を果たすラストシーンには、激しく心を揺さぶられる。
    歴史小説ファンならずとも、是非、読んで欲しい。

  • 難しかったけど、読み終えてよかった。
    秀吉の 朝鮮出兵の 中身
    鎖国前の 外国との関わり
    勉強になった

  • 上下の下巻、澤瀬甚五郎の流転の生涯の背景(織豊政権の変転)とした、超長編歴史小説.
    武士、農民、僧侶、堺商人そして朝鮮の降倭兵から官僚へと、実在した人物の有為変転の生涯を1500ページの超大河の男のドラマ。

  • 135

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

小説家。1952年山形県生まれ。1983年「プロミスト・ランド」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。88年「汝ふたたび故郷へ帰れず」で文藝賞受賞。(上記の二作は小学館文庫版『汝ふたたび故郷へ帰れず』に収録)2008年に刊行した単行本『出星前夜』は、同年のキノベス1位と、第35回大佛次郎賞を受賞している。この他、94年『雷電本紀』、97年『神無き月十番目の夜』、2000年『始祖鳥記』、04年『黄金旅風』(いずれも小学館文庫)がある。寡作で知られるが、傑作揃いの作家として評価はきわめて高い。

「2013年 『STORY BOX 44』 で使われていた紹介文から引用しています。」

飯嶋和一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×