- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101050447
感想・レビュー・書評
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最初に読んだ中学生の時は、新治と初江が最後に認められ、めでたしめでたしという感想しかなかったけれど、高校生の時に山口百恵と三浦友和主演の映画を観て、初めてこの小説を振り返るようになった。性を意識する年頃だったため、2人の一線を越えない純潔さに疑問をもったけれど、その分だけ純愛度が高められていんだね。この本を手に取ると、オールナイトで見ていた山口百恵さんの初江が鮮明に蘇ってくる。(o^^o)v
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爽やかな読了感でした。古き良き地域のコミュニティも描かれつつ一貫して描かれていた主人公の気力が物語を動かす。漢は気力。
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映画は見ていなかったので、映画宣伝の「その火を飛び越して来い」がどこに出てくるのか、楽しみでした。
三島由紀夫の潔癖な部分がうまく作品に反映されているなあと思いました。
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文章が綺麗。遠回りしているようで実は最短で表現しているのでは。最後の文章もおしゃれ。お風呂で読むという習慣をしてみたが、お風呂に入るのが楽しみになった毎日だった。間違いなく名作。
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教養として。
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隔離された島での漁夫と海女の恋愛小説。美しい情景と物語に引き込まれた。
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先に映画を鑑賞していたので想像していたのはキラキラした爽やかな小説だった。もちろんそのようなところがないわけではないしハッピーエンドなのだが、島の泥臭い、閉塞的な感じ、荒々しい波の音などが伝わってきて決して映画のようではなかった。
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三島由紀夫の読みやすく奥深い言葉遣いには本当に舌を巻きました。島という隔離された場所で紡がれていく恋愛模様。その語りは情景を秀逸に捉えており、読者である私自身を本当にその場にいるのではないかと錯覚させる程でした。
ちなみに、島関連で湊かなえ著の望郷を
多少なりとも彷彿とさせるようなものでもありました。