風林火山 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101063072

感想・レビュー・書評

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  • さすが井上靖先生。
    ゆい姫と信玄そんなに仲良かったっけ?史実にそって無いけど面白いですね。

  • 時代作品としては一番好きな作品。三船敏郎演じる映画「風林火山」は衝撃を受け山本勘助は彼以外にいないとさえ感じた。

  • 2013*07*12

  • 割りと面白かったです。長さでいってもそんなに長くないし文体も読みやすい。娯楽作品ってところでしょうか。

  • 勘助の生涯を描いた本。
    メインテーマは、勘助が信玄だけでなく由布姫や勝頼のために行動し、それが最終的には川中島での決定的な合戦で命を落とすことにいかにつながるかというもの。
    多分にフィクションの要素を含むと思うが、とても丁寧に心情などが描写されており、入り込みやすい。

  • 本当は五つ星だが、井上靖の不運がある。『甲陽軍鑑』という江戸時代の軍記物などを参考にしたため、間違いがある。

    間違い1.登場人物の戦死する順番

    『風林火山』と『甲陽軍鑑』

    甘利虎泰と横田高松が戦死→板垣信方が戦死。

    史実及び2007年のNHK大河ドラマ『風林火山』

    甘利虎泰と板垣信方が戦死→横田高松が戦死(横田はドラマには登場せず)。井上靖原作の間違いをドラマでは修正していた。

    間違い2.上杉謙信・山形昌景・高坂弾正の名前

    山本勘助が戦死した時は、上杉政虎・飯富昌景と名乗っていた。改名するのはもっと後。これは大河ドラマでは修正されていた。高坂(香坂)弾正は一時的な名前で本名は春日虎綱。

    本の感想

    山本勘助は「武田信玄の軍師」とされるが、伝説上の人物。ただし、武田家には「山本某」という家臣はいたし、墓もある。

    井上靖の山本菅助は人間嫌いのくせに武田信玄と側室の諏訪御料人(由布姫)、二人の息子・勝頼を愛する孤独な老人。大河ドラマで内野聖陽が演じた山本勘助よりも陰気な性格だが、人間臭い。大河ドラマで修正された間違いは研究が進んだ結果であり、井上靖の責任ではない。

    史実は研究が進めば、また変わるもの。「軍師・山本菅助」を一読する価値はあると思う。新田次郎は小説『武田信玄』で「スパイ・山本菅助」にしており、読み比べるのも面白い。

  • 半世紀前の作品にも関わらず、淡々とした語り口に引き込まれあっという間に読めてしまう。これぞ名作と言った感じ。

    自然に関する描写が多く、甲信地方には一時住んでいたけれどもあの高低差の激しい山間でよくぞ戦をしていたなぁと感心しました。

  • このような生き様、死に様があるのだ。それに比し我が人生の平々凡々たる事よ。これも幸せの内。勘助が散ったのは今の私より4歳も上だ。ほんじゃも少しシャキッとしてみるか!「おもしろい」で片づけられると小説の品が下がるとか言われるそうだが、おもしろかった

  • 2012/12/29読了

  • 時代ものは初めて読んだけど、予想以上にはまった。おもしろい。
    勘助の人相や雰囲気が目の前にいるように思い描くことができる。登場人物もみな魅力的。感動した。

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著者プロフィール

井上 靖 (1907~1991)
北海道旭川生まれ。京都帝国大学を卒業後、大阪毎日新聞社に入社。1949(昭和24)年、小説『闘牛』で第22回芥川賞受賞、文壇へは1950(昭和25)年43歳デビュー。1951年に退社して以降、「天平の甍」で芸術選奨(1957年)、「おろしや国酔夢譚」で日本文学大賞(1969年)、「孔子」で野間文芸賞(1989年)など受賞作多数。1976年文化勲章を受章。現代小説、歴史小説、随筆、紀行、詩集など、創作は多岐に及び、次々と名作を産み出す。1971(昭和46)年から、約1年間にわたり、朝日新聞紙面上で連載された『星と祭』の舞台となった滋賀県湖北地域には、連載終了後も度々訪れ、仏像を守る人たちと交流を深めた。長浜市立高月図書館には「井上靖記念室」が設けられ、今も多くの人が訪れている。

「2019年 『星と祭』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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