うさぎとトランペット (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101072326

感想・レビュー・書評

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  • なんとも言えない感情を、言葉にするのってむずかしい。

    でもうさこの言葉はわかりやすいなと思った。

    そして、「楽隊のうさぎ」のメンバーが出てきて嬉しかったな!

  • 叔母が貸してくれたのを、しばらく放置してたのだけど読み始めた。なんとなく惹かれなくて。
    どうせ、青春物語かと思ったけど違った。こどもってむずかしいー!
    読んでて、まんまと楽器吹きたくなってきた。

  • 小学生の宇佐子とミキちゃんの友情の話。
    小学生の日常、微妙な友人関係など優しい目線で描いている。
    ブラスバンドを通して少しづつ大人になっていく二人。
    日常の些細なことも音楽の表現もあくまでも優しい言葉で、わかりやすく、でもとても伝わってくる。

  • ちょっとずつ、成長する、うさぎの子の話。

    うさぎのように、あたりをうかがい、よく聴こえる耳を持つ、小学生の女の子。宇佐子は、きっと誰の中にもいる女の子だ。宇佐子を外へ、大人の世界へ誘い出すのは、音楽。うさぎ、耳、音楽というつながりが素敵。

    視点がくるくる変わるので、そこが馴れるまで読みにくかった。

  • 楽隊のうさぎよりもちょっと下の子たちが主人公。

    大人と言わないまでも成長して親の手とココロから離れていく年代。
    こんどは学校じゃなくて市民オケが出てくる。音もメンバーの年代もバラバラですが
    花の木中学のメンバーが出て来てくれるのでスピンオフ的にも楽しかったり。

    小学校の子どもたちの生活や内面、オケの音や人間関係などなど
    読みごたえがあって面白いんだけど、一方ではちょっと詰め込み過ぎかなと思うところありでした。
    宇佐子ちゃんの耳のよさはわかるけど、それを暴走させる必要はなかったんじゃないかな~★

  • 音楽の小説って、音楽の部分をどうやって書くのかなって
    いつも考えるんだけど
    この小説の音楽の表現の仕方は好き。
    あと、登場人物の心情の表現の仕方も好き。

  • 楽隊のウサギの著者と同じ中沢けい

  • 「楽隊のうさぎ」と同じ世界のストーリー。
    いっかいこの人の文に触れていたので割と素直に読めました。

    ぼくはうさこほど敏感でもなく、口が少ないタイプの人間でないのでこの子に入り込むことはできませんでした。
    しかし、このように世界をみているこどもを知れたのはよかったとおもいます。

    「毒は薬になる」

    当たり前っちゃ当たり前なんですがそれをうまく描ききってくれてよかったように思います。

    あと、「楽隊のうさぎ」を読んでいると登場人物たちが少し大人になって登場するのでほほえましいです。

  • 前作よりも量が増えたが、基本は日常描写なので読んでいてだるかった。

  • 「楽隊のうさぎ」の続編にあたる作品。

    もっとも、主人公は宇佐子という小学生の女の子で、
    前作の主人公・奥田克久はちょこちょこっと登場してくる。

    この作品も宇佐子と宇佐子の母親とで、
    どういう心理的な駆け引きがあるのかの描写がすごい。

    それから、「いじめ」というテーマについても、
    触れているので、前作とテーマの変更はない作品になっている。

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著者プロフィール

中沢けい(監修)
1959年神奈川県横浜市生まれ。小説家。法政大学文学部日本文学科教授。一般社団法人K-BOOK 振興会代表理事。明治大学政治経済学部卒業。1978年第21回群像新人賞を『海を感じる時』で受賞。1985年第7回野間新人賞を『水平線上にて』で受賞。
代表作に『女ともだち』『楽隊のうさぎ』『月の桂』などがある。

「2021年 『茶をうたう 朝鮮半島のお茶文化千年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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