点と線 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101109183

感想・レビュー・書評

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  • おもしろかった
    昭和33年の作品とのことで、東京から博多や札幌に行くのに今の3倍時間がかかっていたり、警察間の問い合わせが電報だったりと、その意味でも興味深い
    技術の進歩はすごい
    トリックは想像がついたが、それも現代だからだろう

  • 初松本清張でした。時代背景があるので色々仕方ない。え?飛行機使えばいいじゃん。って言っちゃいけないんだよね笑
    ストーリーが主でキャラクターに魅力が少ないのが惜しいかな。1人だけいるけど。魅力的なキャラクター。

  • これ以上に読んでいて鳥肌が立つ本は無いと思うくらいに熱中して読みました。
    松本清張さんのことをもっと好きになった本。
    あまり分厚くないし、トリックの凄さを共有したいからみんなにオススメしたいです✌

  • "空白の4分間"について、こうすれば説明つけられる!というようなアイデアがある方教えてくださいm(_ _)m。(記事等or個人ブログ等もぜひご存知のものあれば!)


    時刻表のトリックだったりはオーソドックスな印象ではあるが、それよりもこの本が大きな反響を呼ぶにいたったのは、やはり、登場人物とそれらが出入りする社会の描写の巧みさだろう。動機づけに個人悪と組織悪を重ね合わせたところに、いわゆる社会派推理小説としての画期を感じることができた。

  • やっぱり、面白いなー。
    ドキドキしながら読みました。
    最近、電車の遅延が多いから。
    もしそえなっていたら…?
    なんてなことも考えてしまいました。
    余計なこと。

  • 名作なんだろうけど、どんでん返しミステリーばっかり読んでいるせいで眠かった

    時刻表とか路線図が次々と出てきて、余計な所で頭を使わされるのが自分には合わなかったなあ
    トリックも言われてみれば浅いし
    平日の昼にやっている刑事ミステリーを、本にしたイメージ

    解説でも触れられていたけど、たった4分しかないのに、自分側と相手側両方の姿をホームで向かい合わせるなんて出来るのかな?と思った
    あとはお時が、初対面のはずの佐川にのこのこ着いて言った理由

    「点と線」
    名前はめちゃくちゃかっこいい
    名前関連で「ゼロの焦点」も読もうかと思っていたけど、おっさんになってから読んでみようかな

  • 昭和46年発行。この小説が書かれた時代を差し引いても面白いです。というか自分にはこんなトリック思いつかない。

  • 面白かった

  • ミステリーのトリックとしては浅い感じはするけれど、突き止めたと思っては犯人に上回られるという展開は素直に面白い。殺しの動機とかも含めて、時代を感じる。

  • 【あらすじ】
    男女の心中事件が九州博多の海岸で起こり、それに疑念を抱いた現地の刑事、鳥飼重太郎は捜査を進めていく中で、不審な点に気が付く。
    心中事件ではなく、殺人事件という疑問を抱くも、決定的な証拠が見つからなかったが、本庁から汚職事件の捜査にきた三原へ操作内容を託す。
    被疑者の男性である佐山、女性のお時はそれぞれ、汚職事件の渦中にいる省庁の課長と、都内にある料亭の女中である。
    この佐山の汚職事件を追っていた三原は、省庁と料亭と繋がりのある商社マン、安田を疑うが、電車や船による移動時間のアリバイを覆す事に奮闘する。
    やがて、綿密に練られたタイムスケジュールの管理や航空機による移動といった、インフラや固定観念を利用したトリックに気が付き、安田を追い詰める。
    最期には安田の嫁と共に自殺をするが、安田の嫁による無理心中を匂わせて終わる。

     
    【感想】
    気になっていた松本清張の作品を初めて読んだのだけれど、ミステリーものとは思ってなかった。ミステリーとしては、結構読みやすい部類ではあるだろうけど、今回の時間のロジックを細かく理解しながら読もうという気にはならないのは、ミステリーを楽しむ才能が無いのを、改めて自覚した。
    ただ、作品はそれなりに面白かった。横須賀線が出てくるところや、鎌倉など、身近な所が出てくるのは嬉しい。
    この作品は話題を呼んだそうだが、当時はこういうのが流行ったんだなーくらいで、自分の目からは、そこまで目新しいものを感じなかった。ただ、この作品を皮切りに、以降の作品に与えた影響は大きいのかもしれない。また、ドラマ映えするような気もするし、当時のメディアとの相性はいいかも。
    今にして思うと、ミステリーの部分と、登場人物の人物像や心境、事件の背景といったそれぞれが、程よく紐解かれていく事に、読み進める楽しさが常にあって、良作なのは間違いない。また機会があれば、松本清張の他の代表作にも目を通しておきたいな、と思った。

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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