山本五十六 (上巻) (新潮文庫)

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著者 : 阿川弘之
  • 新潮社 (1973年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101110035

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山本五十六 (上巻) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 上巻読了

    発表順とテレコで、先に「米内」「井上」読んじゃってたんで、いくら抵抗してもドイツ大好き子さんたちに三国同盟に引きずり込まれる感じはデジャブな感じ。

    三提督の中では一番人間的に面白い人ではあるな。
    ギャンブル好きで、女性にももててと

  • 山本五十六の生い立ちからパールハーバー前夜までを描いた、阿川弘之の五十六伝。無類の博打好きで、酒は飲まない。妻以外の愛人が見え隠れし、彼女達は、多いに五十六を支えたようだ。海軍と陸軍の戦争に対するスタンスは、明確に違い、山本、井上、米内の親米派によってパールハーバーまで反戦を貫いた。対米戦争は、やはり三国軍事同盟締結が決定的にした。メキシコ油田に圧倒された五十六は、枢軸同盟により資源確保を絶たれることを何より危惧した。それに対し、精神論でしかものを言わない右傾化した陸軍。ナチスの電撃戦は、相当世界に衝撃を与えたわけだが。(陸軍には、ドイツ信奉者が多かったのは面白い。ちなみに、栗林中将は親米)海軍は、ナチスと日本陸軍には、否定的で五十六もその一人であったようだ。

  • 山本五十六から見た昭和史の記録文学

  • 2016.8.30
    山本五十六の人物像に迫るもの。決して、五十六礼賛では無く、戦争回避に全力を尽くすべきだったとも指摘している。
    五十六のエピソードをもとに、ひととなりが分かる面白い作品。

  • 無類の博奕好き、女性に関しては小学一年生レベルの純情さ、茶目でいたずら好き、大きな赤ん坊のようなところがある。歯に衣着せぬ物言い、几帳面でせっかち、非常に感情的で傲岸不遜、先を読む力があった? とにかく人間的な魅力満載の山本五十六の実像に迫る伝記小説。海軍伝統の潔さが仇となって、陸軍の暴走を止められなかったのは、如何にも残念。真珠湾奇攻撃は、博打打ち五十六ならではの、一か八かの奇襲作戦だったんだなあ。

  • 「坂の上の雲」を読んでいて、
     
    日本海軍を作り上げた山本権兵衛に関心を持って、
      
    権兵衛と勘違いして、読み始めた。
     
    結果的には、日露戦争あたりの日本と
     
    太平洋戦争頃の日本とが対照的であることを感じた。
      
    太平洋戦争前夜、
     
    軍部が一体となって、戦争に突き進んでいったと思っていたが、
      
    少なからず、軍部の中にも、反対派がいたことを知れてよかった。
      
    山本五十六は先見の明がある人だったと思う。
      
    戦艦大和の建設に反対し、
     
    航空部隊を作ることに情熱を燃やしたところとか。
     

  • せっかく読書するならこういう大きな物を残すものと対峙したい

    いやあ3か月くらいは延々とこの本に取り組んでいたのではないでしょうか。

    引っ越し前から読んでたもん。

    しかも文庫本ではない単行本サイズを持ち歩きもして読んでいたので

    「凄い本読んでますね」と言われる次第。

    大概そのときには「あの、あれです、「聞く力」の阿川佐和子さんのお父様の本で」と返しておきました。

    淡々と事実と著書、インタビューであった内容を私情を余り挟まずに書かれている、その量二段組みで400ページ。

    本だけでなく新聞、雑誌、書簡までもを丹念に読み込んで読み込んで作り上げた魂の大作。

    その力を受け止めるのにこちらも準備が出来ておらず150ページまでは、読み進めるのに相当な時間がかかりました。

    でも、200ページを越えたら速かったなあ。「あれ、もう300ページになってしまった。そろそろ死期が近づいているんだろうなあ」とさみしくなりながらも、ページが止まらなくなってラスト100ページは週末で読み切ったのかな。

    これを読みきることで、自分の中の新たな引き出しが、からっぽの引き出しができたなと。

    そこには今まで2,3読んでいた半藤さんの本やここ1、2年で読んできた太平洋戦争の情報が入ったけどまだまだすっかすか。

    知りたい。

    その思いがあるので、まずは「米内光政」。
    山本五十六さんと被る時代を新たに読み解き、さらに総理大臣としての話、ミッドウェー後の海軍、戦況。そういったものを知りたいですね。

    それとお恥ずかしながら全く存じ上げなかったのですが最近読む書物でやたらと出てくる「井上成美」。

    こちらを読んだらもう秋か年末か、という気も致しますが、今の私なら確実にこの山本五十六を読むよりもぐいぐいと読んでしまうことでしょう。

    今手近にある本を読んで、こちらを手にかけるのをしみにしています。

    2015年、大きな収穫でした。本を見てうわ、と思ったけどやめずに挑んで良かった。
    せっかく読書するなら、こういう大きな物を残すものと対峙したい。今後も失敗はあれど、そういう気持ちをもって行動していこうと思います。

  • 日米開戦時の海軍連合艦隊総司令官だった山本五十六の伝記。対象と程よい距離感で淡々と描かれており、かなり良質な伝記文学となっている。山本五十六の人間くささがよく伝わってきた。ただ、山本五十六自身にはそれほど惹きこまれることはなかった。どちらかというと、はっきり物を言い、考えが一貫している井上成美に好感を持った。海軍の上層部には山本や米内や井上のような戦争に消極的な人たちが少なくなかったのに、結局、日米開戦にまで至った経緯をたどると、個人の力ではなかなか抗うことのできない時代の空気ともいうべきものの恐ろしさを感じた。本筋からは外れるが、人相見の水野義人のエピソードが興味深かった。

  • 歴史小説というものを初めて読んだ。現実にあったこと、実在した人物だらけで(当たり前だが)、時代も時代だけに、さぞかし重く暗いことを覚悟して臨んだが、そうならなかったのはこの主人公の人柄か、作者の捉え方文章力か人柄か。山本五十六という偉人に対してはもちろんだが、ここまで調べて書き挙げた作者に対して尊敬の念を抱かずにはいられない。いつの時代にも偉人は存在するんだ。

  • 山本五十六という一人の海軍の人に焦点を当て、日本の戦時中の海軍の様子を詳細に語っています。
    「真珠湾攻撃」=「山本五十六」ということぐらいしか知らない知識。日本史でも名前が出るか出ないかくらいの人物。それなのに、この「山本五十六」は日本の戦史の中で非常に重要な人物だと思いました。
    アメリカやイギリスとの外交を通して「戦争反対」ということをずっと言い続けた一人。この当時からアメリカの工業力は日本と比べたら桁違いだった。どれだけアメリカを敵に回したら危ないことになるのかを言い続けたにも関わらず、日本は戦争へと突入していく。上巻はこのあたりまでが描かれています。
    本当に学校では教えてもらえない日本の戦史と山本五十六の「海軍」として「一人の男」としての人生が描かれています。この時代に、自分の意見をこれだけ言える賢い人はこの人だけだったのではと思ってしまうような人物だと感じました。

  • 2014/04/03購入
    2014/06/30読み始め
    少し休み

  • まあまあ。
    かなり山本を美化している。

  • 日本海軍・山本五十六の史伝。
    ばくち好きでひょうきんな彼の一面が見て取れる。
    山本五十六は無謀な戦争には反対だった。
    日独伊の三国同盟にも真っ向から反対した。
    彼のような現実的な物の見方をできる人物がもっといれば
    悲劇は避けられたかもしれないと思う。
    僕はまだまだ先の大戦に関する知識が足りない。

  • 山本五十六ってもっとお堅い人かと思ってました・・・
    普段は茶目っ気があり人間臭いが、仕事は自分の信念に基づいて徹底的にやる・・・公私のバランス感覚が絶妙!と思いました。上巻は開戦前までなので、下巻で五十六像がどのように描かれているか楽しみです。

  • 小説では無く、山本五十六の生涯を描いているだけやったので最後まで読めませんでした。

  • 「やってみせ,言ってきかせて,させてみせ,ほめてやらねば,人は動かじ」
    という言葉が有名

  • 山本五十六。背丈は160cm,60kg弱,骨組みも女性的で華奢な方で,指などはピアニストのような指をしていた。また,太平洋戦争では,山本の指は8本しかなかった。2本は日本海海戦の時,少尉候補生として乗り組んでいた軍艦『日進』にロシアの砲弾が命中してそのとき失ったのだ。

    山本が海軍部内で頭角を現して来たのは,ロンドンの海軍軍縮会議予備交渉の海軍側首席代表に任命された頃からだった。日本国内ではもとより,アメリカや英国やドイツの政府,海軍上層部でその名を知られるようになったのだ。ワシントン会議では主力艦に関する英米日比が5対5対3に決定した。しかし,日本が対米英6割という比率に,海軍部内が満足したかというとそうではない。これは,海軍部内でも意見が対立し,やがて条約派と艦隊派と呼ばれる派閥を発生させる。

    日本は始めから対米英6割を呑む腹で交渉に臨み,それがアメリカ側に外交電報を解読されていた。交渉は始めから負けていたと言える。ワシントン会議に全権で挑んだのが加藤友三郎である。広島出身だ。当時はアメリカを仮想敵国として八・八・八艦隊建設計画が着々と成果を上げてきており,中心人物は加藤であったが,海軍比は国家予算の3分の1を占めるようになり,やがて総軍事費が総予算の6割にまで膨張する計画となって,経済上国民の負担能力の限界という壁に突き当たってしまっていた。加藤自身が推し進めてきた艦隊建設を放棄せざるを得なくなり,放棄するその決心を固め,原首相とも話し合って会議に臨んでいた。八・八・八艦隊は,対米7割を目標とした海軍であり,これをもって米国を制することは不可能としても,アメリカの艦隊が西太平洋に進攻して来た場合,日本が互角の戦いをする最小限の海軍であった。したがって,対米英6割を呑む決心をすれば,仮想敵国アメリカという想定を葬ってしまわなくてはならない。

    加藤はこの時,はっきりした考えをもっていた。金がなければ戦争ができず,米国以外に日本に金を貸してくれるところはない。米国が敵となれば,開戦時は仮に軍備が拮抗しても,その後が続かないのである。日本はこのため,アメリカと戦争をしてはならないと。国防は国力に相応する武力を整えると同時に国力を涵養し,一方,外交手段により戦争を避ける事が目下の時勢に於いて国防の本義であると,日米不戦論,不戦海軍の思想を述べている。しかしこういう考え方は,当然,一部の人々には米英の顔色を伺っている卑屈な弱腰に見えたのであろう。対米7割を主張し続けた加藤寛治提督は,ワシントン会議に海軍専門委員として列席していたが,帰国後,その不満をぶちまけるようになり,それが海軍少壮将校はもとより,国民の多くに強くアピールすることになった。仮想敵国はアメリカ,そのための所用兵力は八・八・八艦隊と,明けても暮れても唱え続け叩きこまれ続けた大勢は到底一朝にこれを転換しえぬものだった。軍艦土佐などは,当時世界最強の戦艦のひとつになるべき船であったが,ワシントン条約で廃棄処分が決定し,宿毛湾の南で海底に自沈させられた。日本人が食べる事も寝る事も置いて,まさに心血を注いだ巨大な戦艦を米英の圧迫と上層部の弱腰とによってむざむざ海底に廃棄してしまうのかと考えると,一部の人たちの国民感情としては,それは我慢のできないことであったろう。

    加藤寛治は間もなく軍令部次長の地位に就き,その下に末次信正が座り,一方,加藤友三郎は大正12年の夏に亡くなって,部内の重石が取れてしまうと,対米強硬論の艦隊派と,加藤友三郎の流れを汲む条約派との対立が一層はっきりしだした。山本五十六が言う,負けるに決まった対米戦争に日本が突入する遠因はこのころにあった。ただ,どんな強硬派でも,昭和10年ごろまではアメリカに戦争をしかけて勝てると考えるほど勇ましく無知な人物はた... 続きを読む

  • やってみせ、といて聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ。
    男の修行
    苦しいこともあるだろう。言いたいこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣きたいこともあるだろう。これらをじっと堪えて行くのが男の修行である。

  • 仕事上のトラブルから、友人に勧められ手を取ってみた。山本五十六という人間術、仕事術の面白さが伝わってくる本。自分も我慢しなれけばいけないと、身につまされる。
    息抜きをしながら読める。後半も楽しみ。

  • 山本五十六。昭和15年末くらいまで。

  • パールパーバー前夜までだけど、詳細に山本五十六の事が描かれており面白い。

  • 映画やってますからね。行きたい!

    さて・・・
    映画の原作となっている半藤一利さんの五十六は読んだけど、他の方が書いたのも読んでみようと手にした本。

    生い立ちなど詳細に書かれている。
    読みやすい。

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