行きつけの店 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101111292

感想・レビュー・書評

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  • 最近読んでいる本は、先週本当に久しぶりに日本に帰国した際に求めたもの。慌しい日程での帰国だったので、書店に滞在できたのは1時間程度だったけれども、会社のそばの神保町の三省堂で30冊くらい仕入れてバンコクに戻ってきた。バンコクは暮らしやすい町で生活上の不便を感じることは、あまりないのだけれども、本だけは別で、日本の本を置いている書店もいくつかはあるのだけれども、規模が小さく、また日本で買うのに比べると圧倒的に高いこともあり、バンコクの書店をのぞくことはほとんどない。書店で時間をつぶすことは帰国した時の最も大きな楽しみの1つだ。

  • 09/11/15購入
    09/12/09読了


  • ここに紹介されている、銀座松屋の裏にある
    「はち巻 岡田」にいつか行ってみたいと思っているのです。
    まだ、似合わないので行ってませんが。

  • 谷保の文蔵は好きな店のひとつだ。なにしろもつ焼きがうまい。ほかの店とは比べ物にならない。だからビールもお酒もついすすむ。八木方敏(まさとし)さんが奥さんと切り盛りする「居酒屋兆治」のモデルとなった店だ。ここで私は180円のお釣りを受け取らず店を出たことがあった。チップのようなつもりだった。池波正太郎に教わった手である。谷保駅に向かって歩き出すと八木さんが猛然と走り寄ってくる。そしてお釣りですからと180円を握らされた。私は恥ずかしかったが、文蔵が好きになった。以来近くに用事があるたびに迂回してでも文蔵による。そしてもつ焼きを食べ、酒を飲む。
    銀座のクールは立ち飲みのバーである。しかしオールドのソーダ割りで一杯1200円だから安くはない。しかしほんとうに飲み終えるころに氷がなくなるようなつくりで、味もまろやかで気品高い。ここで二杯くらい飲んだ夜は気分が大人だ。残念ながらつい最近店を閉めたようで、悲しい思いをしている。
    私が山口瞳から受け継いだ二つの店は、私にとっても行きつけの店であり、山口の声が聞こえてくるのである。

  • こんなお客さんばっかりだったら水商売も楽しいのになぁ。粋でスマートな山口瞳です。このお店全部行きたい。

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著者プロフィール

1926年東京生まれ。小説家、随筆家。『江分利満氏の優雅な生活』で直木賞受賞。おもな著作に31年間連載したコラムをまとめた「男性自身」シリーズ、『血族』『居酒屋兆治』など。1995年没。

「2014年 『ぐつぐつ、お鍋 おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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