やってみなはれ みとくんなはれ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101111346

作品紹介・あらすじ

赤玉ポートワインで莫大な利益を得ながら、危険を冒して日本初の国産ウィスキー製造に取り組んだサントリーの創始者・鳥井信治郎。戦後の経済成長のなか、父親譲りの「やってみなはれ」精神で次々と新分野に挑戦しながら、念願のビール市場参入を果たした二代目・佐治敬三。ベンチャー精神溢れる企業の歴史を、同社宣伝部出身の芥川賞・直木賞作家コンビが綴った「幻のサントリー社史」。

感想・レビュー・書評

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  • 軽快で熱量に溢れたサントリー史です。
    ウイスキーでも飲みながら気軽に読みたいものです。

  • サントリー創始者の鳥井信治郎と二代目佐治敬三の赤玉ワイン、ウイスキー、ビールを成功させるための物語。
    1.サントリーの精神である『やってみなはれ、みてみなはれ』の精神を感じることが出来たこと
    2.サントリーが太陽Sunと鳥井トリイであること
    3.アサヒビールとサントリーの関係

  • 先に読了していた「洋酒天国とその時代」と比して
    より当事者側の視点から、創業者鳥井信治郎の生き様に触れた作品。

    芥川・直木賞の伏竜鳳雛を得るという僥倖の、単なる僥倖とは言えない所以が散見されるようにも思う。

  • サントリーの創業者鳥居信治郎と二代目佐治敬三の伝記のような話。サントリー社史と言ってもいいものだから、会社とそのトップを褒めあげている。宣伝部の破茶滅茶ぶりには驚いた。でも会社の勃興なんて運も関係あると感じた。2019.8.13

  • ★★★2019年5月★★★



    山口瞳と開高健による『サントリー社史』。
    まず、この2人がサントリーに所属していた事を知らなかった。明治時代の寿屋創業時代から、昭和のビール市場参入までの社史を書けば、自然と内容は鳥居信治郎と佐治敬三の伝記になる。



    鳥居信治郎。大阪商品を地で行く男。
    こうと決めたら絶対にあきらめない執念の持ち主。名より実をとる事を徹底。怒りもまた凄まじかった。一方で弱者への労りの心も人一倍持っていた。
    大会社の創業者らしい、エネルギーにあふれる人物だった。


    佐治敬三。戦前から戦後にかけての父・信治郎の変わり身の早さに呆れつつも、事業を受け継ぐ。
    サントリー美術館など、新しい取り組みをどんどん開始。その最たるものがビール市場への参入。
    酒屋でサントリーを飲んでいる人に会えば、最敬礼でお礼をするような人物。



    サントリーという会社は、決して現状に満足せず常に新しい挑戦を続けていく社風があるのだろう。
    それはいい面でもある。しかし・・・・
    ビール市場参入の過程で、武蔵野ビール工場建設で死者(過労死)が出たことを悲痛でもなさそうに、あたかも武勇のように書かれていた箇所にはぞっとした。(P277~278*山崎裕三氏)



    このような負の面もあるが
    「初心を忘れず」
    という気概を持って、変化を恐れず頑張ろう!
    そう思える一冊だった。

  • ソニーに飽きたのでサントリーにしてみた。
    株主にとっては良くない会社だが社員にとっては良い会社かも。ボーナス60ヶ月とか一度もらってみたい。

  • ビジネス

  • サントリーのウイスキー工場に行った際に買ってみた。普段ガブガブ飲んでるウイスキー。こんなに手間暇どころか年月かかってるなんて知らなかった。今後はもっと味わって飲みます。それにサントリーが日本初のウイスキーを作ったこと、尊敬する開高健の苦労を知れて、仕事もやる気になったのでした。

  • 日経で連載中なので、読んでみました。
    鳥井信治郎すごいなあ

  • サントリーの70周年社史を開高健と山口瞳が小説風にまとめたノンフィクションストーリー。
    ウィスキーにかける情熱や、サントリー社員のアツい情熱や人柄が伝わった。関係者ようにまとめているだけに、少し分かりづらいところもあるし、サントリー贔屓な考えなどもあり理解できないところもあったが、これほど会社を好きになれれば幸せだなと思った。

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著者プロフィール

1926年東京生まれ。小説家、随筆家。『江分利満氏の優雅な生活』で直木賞受賞。おもな著作に31年間連載したコラムをまとめた「男性自身」シリーズ、『血族』『居酒屋兆治』など。1995年没。

「2014年 『ぐつぐつ、お鍋 おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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