おとうと (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.64
  • (77)
  • (103)
  • (177)
  • (13)
  • (3)
本棚登録 : 1102
感想 : 122
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101116037

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • すべてのページ、行間、文章に切なさが溢れいる。
    読後はとにかく切なさで胸が詰まってどんな言葉も出てこなかった。

  • 中学生の頃、初めて文章に痺れた小説

  • 姉と弟の関係がいい。楽しくなる話ではない。

  • 娘が中1の時に、夏休みの読書感想文の宿題のために選んだ本。

  • 文士の父、継母、不良の弟。そんな家庭の中で、病がちの継母に代わって家事を切り盛りし、弟の世話をするげん。女性のもつ真の強さとやさしさで、彼女にかなう人はいるのでしょうか。弟を看取った彼女に、彼女自身を守ってくれる男性があらわれますように。

  • 泥臭くていとおしい、姉と弟。
    文章が映像的でいきいきしています。

  • 最初の方が本当に辛くて痛かった。ページをめくるたびに心が痛む。

    わかりあえない悲しさ、またようやく通じたとしてもそれが最後であるという切なさ。
    人の心を繊細に描きだしている作品でした。
    色の使い方が上手いです。

  • 読後、表紙の「おとうと」という文字を見て、こんなにも愛しく切なく思えたことが不思議でした。げんと碧郎や、家族の周りに漂う空気がなんとも・・・。 「にこにこっと碧郎が笑った。」という一文など、幸田さんの文章にはなんでか心をほぐされました。他の作品も読みたいです。

  • 本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に、幸田文は文章が上手い

  • 筆者の表現力に舌を巻く。テーマも深い。読んでよかった。

全122件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

1904年東京向島生まれ。文豪幸田露伴の次女。女子学院卒。’28年結婚。10年間の結婚生活の後、娘玉を連れて離婚、幸田家に戻る。’47年父との思い出の記「雑記」「終焉」「葬送の記」を執筆。’56年『黒い裾』で読売文学賞、’57年『流れる』で日本藝術院賞、新潮社文学賞を受賞。他の作品に『おとうと』『闘』(女流文学賞)、没後刊行された『崩れ』『木』『台所のおと』(本書)『きもの』『季節のかたみ』等多数。1990年、86歳で逝去。


「2021年 『台所のおと 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

幸田文の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×