怒らぬ慶之助 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.37
  • (5)
  • (6)
  • (11)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 89
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101134635

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 玉石混交といった作品群。
    ダメなものは本当にダメで、あの山本周五郎とは思えないほど稚拙。
    たまになかなか良い作品があるが、やはり珠玉とまではいかない。
    全体的には評価の通り。
    ただ、氏にもこんな時代があったのだと感じられたのは良い読書経験になった。

  • 2010.11.5(金)。

  • デビューから戦中までの短編集。周五郎が「終戦前の作品は、すべて焼き捨ててほしい。」と言ったそうだが、未熟で自信作でないことを言ったのか、戦時統制でテーマを制限され、思うものを書けなかったからなのか。構成としては、あっさりしすぎた感がある。推理物も「寝ぼけ署長」以外にないと思っていた。10.8.15

  • 周五郎の作品は、現代劇を除いてどれも面白く
    はずれがない。
    彼の短編の超ファンだけれど
    一つ一つを思い出して、どれに入っていたかは
    分からない。

    だからどれも★4つで統一する。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

山本周五郎(やまもと しゅうごろう)=1903年山梨県生まれ。1967年没。本名、清水三十六(しみず さとむ)。小学校卒業後、質店の山本周五郎商店に徒弟として住み込む(筆名はこれに由来)。雑誌記者などを経て、1926年「須磨寺付近」で文壇に登場。庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説などを発表。1943年、『日本婦道記』が上半期の直木賞に推されたが受賞を固辞。『樅ノ木は残った』『赤ひげ診療譚』『青べか物語』など、とくに晩年多くの傑作を発表し、高く評価された。 

解説:新船海三郎(しんふね かいさぶろう)=1947年生まれ。日本民主主義文学会会員、日本文芸家協会会員。著書に『歴史の道程と文学』『史観と文学のあいだ』『作家への飛躍』『藤澤周平 志たかく情あつく』『不同調の音色 安岡章太郎私論』『戦争は殺すことから始まった 日本文学と加害の諸相』『日々是好読』、インタビュー集『わが文学の原風景』など。

「2023年 『山本周五郎 ユーモア小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山本周五郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×