立ち止まる才能: 創造と想像の世界 (新潮文庫 そ 1-47)

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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101146478

作品紹介・あらすじ

「人間というものは、自分らしく生きる以外には生きようがない」。父の暴力と大病、戦争による困苦にあえいだ少女時代。作家を目指したきっかけは、「恋文と無心の手紙のために」と、母が徹底した作文教育だった。夫・三浦朱門との出会い、初の新聞連載、インドやマダガスカルの医院で直面した貧困の中の生と死――。どんな現場を見て、何を創造・想像してきたか。作家生活50年の総決算。

感想・レビュー・書評

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  • 2020年7月19日、読み始め。
    64頁まで読んで、中断。

    64頁に、次のような記述がある。

    ---三十代の前半、三十一歳から三十七歳くらいまで続いた不眠と鬱的な気分の時である。
    三浦朱門はかねがね、若い時に世の中に出た作家は、そのうちに必ず書けなくなる時が来る、と予告していた。私は二十三歳でプロの作家として出発した。その時、世間に一応は受け入れられた若書き風の文体では、まもなく続かなくなって当然だという。三浦朱門の予言は当たったのである。---

    これは、2009年1月、著者が77歳位の時に書かれたもの。

    不眠と鬱的な気分というのが、今の自分に当てはまる。
    大作家でも悩んだ時期があったというのは、何やらホッとするものがある。

  • 一本筋の通った人生が透けて見える、
    小気味よい文章。
    小説もぜひ読んでみたい。

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著者プロフィール

1931年、東京に生まれる。作家。53年、三浦朱門氏と結婚。54年、聖心女子大学英文科卒。同年に「遠来の客たち」で文壇デビュー。主な著作に『誰のために愛するか』『無名碑』『神の汚れた手』『時の止まった赤ん坊』『砂漠、この神の土地』『夜明けの新聞の匂い』『天上の青』『夢に殉ず』『狂王ヘロデ』『哀歌』など多数。79年、ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。93年、日本芸術院・恩賜賞受賞。95年12月から2005年6月まで日本財団会長。

「2023年 『新装・改訂 一人暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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