大人の時間 上巻 (新潮文庫 い 15-26)

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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101147260

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  • 高野旗江(47歳)と北見優子(39歳)。
    二人は、アマリアロドリゲスの演奏会で知り合った。
    何となく、二人は波長が会うようだった。
    旗江の夫 高野祐介(51歳)は、会社の役員で、よく行く酒場の
    ヒポカンパスのマダムの竜子に、面倒なことを、頼まれる。

    祐介は、貧しく映画青年で、映画に情熱を持っていた。
    旗江は、その頃のことを思い出すのだった。
    そして、生きて行くことは、情熱を失って行くことだとおもう。
    アマリアは、歳をとっても大事なものを保ち続けて行く。

    優子の夫、伸夫は、外車のディーラーをしている。
    そして、なにか物足りない生活をしていた。

    生活の疲れ。老いることへの恐れ。
    夫との距離感。子供との価値観の食い違い。
    そんな二人が、急速に近づいて行く。
    日常から、非日常の生活へ。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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