映画を見ると得をする (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101156330

作品紹介・あらすじ

なぜ映画を見るのかといえば…。人間はだれしも一つの人生しか経験できない。だから様々な人生を知りたくなる。しかも映画は、わずか2時間で隣の人を見るように人生を見られる。それ故、映画を見るとその人の世界が広がり、人間に幅ができ灰汁ぬけてくる。その逆に映画を見ようとしない人は…。シネマディクト(映画狂)の著者が映画の選び方から楽しみ方、効用を縦横に語りつくす。

感想・レビュー・書評

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  • なぜ映画を見るのかといえば……人間はだれしも一つの人生しか経験できない。だから様々な人生を知りたくなる。しかも映画は、わずか2時間で隣の人を見るように人生を見られる。それ故、映画を見るとその人の世界が広がり、人間に幅ができ灰汁ぬけてくる。その逆に映画を見ようとしない人は……。
    シネマディクト(映画狂)の著者が映画の選び方から楽しみ方、効用を縦横に語りつくす。

    再読。私自身が、劇場で最も映画を観ていた時期よりも前の作品ばかりだが、題名の一つ一つが懐かしい。クラシック作品は今後の課題。

  • 12/22

  • 読了 20230719

  • 映画はたくさん見るべきだ

  • 解説を書いているアリエール・ペンて何者なんだろうか?

  • 池波さんの主観が映画のテクニカル的な要素を含めて説明してあって面白い・
    舞台演出とか映画を作る側の気持ちになって映画を見てみようと思えた

  • "映画が好きな池波さんの映画に関するエッセイ集。映画好きは、同じような感覚でいるのではないかなぁ~。
    時代劇の時代考証などに触れているところは、さすが池波さん、なるほど~とうなってしまった。"

  • 「なぜ映画を観たり、小説を読んだり、芝居を観たりするかというと、人間というのは一人について、人生はひとつしかないから・・。映画を観るということは、自分の知らない人生というものを、いくつも見るということだ」。

    人がなぜ物語りが好きなのか明らかにされている。それ以外にも、総合エンターテインメントとしえの映画の素晴らしさが語られている。

  • 映画を見るといろんな人間の人生が見れて人として豊かになる。

  • かつて映画は娯楽の殿堂だった。そしてそこには多くの才能が集った。
    やがて時代は移りテレビが中心となり、創造力溢れる才能もテレビに集うようになった。
    そして今。 日本の才能達はどこにいってしまったのか。
    マンガの世界に集っていることは確かだろう。ゲームやインターネットの世界にもいるだろう。
    もしかしたらお笑いの世界が本命かも知れない。
    だが、こんなものではないはずだ。まだまだたくさんの才能がどこかに潜んでいる。

    池波正太郎は、映画全盛期を経験した時代の人間だ。
    当時の才能達は、経済の原理も手伝って、こぞって映画界に集まっていた。
    彼は映画を、美術・音楽・演劇が集まった総合芸術だという。
    また、自分以外のもっと多くの人生を見たい、経験したいという欲求を満たし、
    自分の不足を補って世界が広がり、人間に幅が出来、灰汁抜けるという。
    そして僅か2時間ばかりで楽しみながら、それら益を得れる最高の友だという。

    確かに的を得ていると思う。彼は映画と出会い幸福だっただろう。
    しかし近年の映画にも同じことが言えるだろうか。。。

    あなたが、散開した才能が集う場所を見付けたならば、それは幸福な出会いとなるだろう。
    もしかしたら もう、見付けているのかも知れない。
    今の時代は、みんながみんな面白いと言ってくれないので気付きにくいだけかも知れない。
    才能が夢中になれる世界が無数にあるのが今の時代なのかもしれない。

  • 得をしようと観るわけではないけれど、観る事で得をする。

  • 勉強になりました。

    DVDを借りるという僕の基本の映画の見方はどうなんでしょうな
    安くて画面がちっちゃくて

  • 半世紀以上のあいだ映画を愛し,観続けてきた達人の映画ガイドです。対談の語りおろしをまとめてものです。本書タイトル中の「見る」は著者の映画に対する愛情が籠った表現なのではないでしょうか。どんなにつまらなく感じる作品にも見所はありますということだと思います。
    第三章 「なぜ映画を観るのかといえば」のなかで「これは映画ばかりでじゃなくて、小説を読んでもそうなんだけれども、無意識のうちに、いろいろなことをもっとしりたいと、好奇心にあふれている人が一番得をする」と、また、「人間というのは、自分の人生だけしか知らない。一つの人生しかしらないというのでは、やはり、さびしいわけだよ。だから、小説を読み、芝居や映画を観るんだよ」語り、「本能的な欲求」として芸術があるのだとしていることに考えさせらました。物事に意義づけや価値観をもたせようとついついしてしまいがちなものでハットする言葉でした。
    第二章 「見方によってもっとおもしろくなる」のなかで、「映画文法」というつくる側と観る側の暗黙の約束事に関しての記述は、監督、脚本家、役者の関係をとおして観客がいかに映画をみていくかということにおいて参考になる記述でした。また、原作、シナリオをに関してとの記述や舞台と映画の差異、カメラ、フィルム、音楽に関しても今まで映画にさほど興味がなかったものにたいしてもわかりやすい話でした。
    とても興味をもったのは、「「観てからから読むか、読んでから観るか」は問題ではない。大事なのは両方を比較する姿勢。」という章題ですが、昔の角川のCMのコピーのようなタイトルですが、徹底的に「比較」するというこが学問や芸術にとって重要な課題だと思います。
    舞台「剣客商売」で主役の加藤剛に「すっと一段上がれ」と映画でのクローズアップの手法を舞台でこなす方法を教える話は、さすがにこの著者はわかっているなという話ですね。
    90分から2時間でまとめられた映画というものを1本でも多くみたいなと思わせてくれる1冊です。

  • 得をするなんてもんじゃないと思った。

  • 長く映画を観つづけている人は、きまってお洒落のセンスがいいものだよ。というコメント一つだけでもこの本を読んだ価値があった。

  • 映画の見方ガイド、映画の楽しみ方、そしてどうして映画を見るのか、の三部構成。シネマディクトと自称する池波氏が、特定の映画を選んで評価したり薦めるのではなく、映画とはなんぞや、映画を通じて得られるメリットを時に渇を入れながら愛情以って説いてくれる、そんな一冊。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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