- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101168142
感想・レビュー・書評
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軽妙洒脱な語り口だが、内容は重厚なのはさすが。言葉について色々思うところがあったが、なんとなく同じことを考えている人がいるんだなぁと同意するところ多し。昭和56(1981)年に出版されたものだが、古くならない。
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著者が日本語文法について語ったエッセイです。
一方で橋本進吉、山田孝雄、時枝誠記らの文法について紹介し、他方では谷崎潤一郎から丸谷才一までの『文章読本』について論じ、さらには著者自身の「偏痴奇論」が展開されるという次第で、感心させられたりニヤリとさせられたり、とにかく楽しんで読めました。
文法の授業と言えば無味乾燥の代名詞みたいなものですが、それを材料にここまで遊んでみせる著者の才能には、舌を巻くほかありません。
例文もいちいちおもしろくて、読者を飽きさせません。 -
面白かったが難しかった。
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井上流の日本語と文法にかかわるエッセー。例文が面白い。なんと、「は」と「が」についての考察には、デヴィ夫人へのスカルノ元大統領のラブレターが取り上げられている。
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日本語文法は難しく、面白味のないイメージだが、著者がわかりやすく説明している。
助詞「が、は」等の違いがとても分かりやすく、よかった。
読点が多い。少ないの違い。
!?は公的な文字として認識されていない。
漢字の大切さ。
同音異義の多い理由。
などの情報が書いてある。 -
井上ひさしさんの文章がユーモアがあって大変楽しいのは、いつものことである。
本書は「私家版 日本語文法」という書名であるが、純粋に文法に焦点を絞っているわけではない。その部分が予想と違っていて少し期待と違う内容であった。
学者が語る「文法書」とは一風変わった視点で書かれており、楽しんで読める本である。 -
小説家井上ひさし氏による最近(昭和50年代後半)の日本語文法に関する考察。
こむずかしい文法の話もこの人の手にかかると面白い。下世話なワイドショーのように興味本位で楽しめる。
文法は面白い。
自分自身も含めて誰もが文法という法則の中に生きている事に気付いておらず、先に知った人がまだ知らない人に大きな顔ができるからだ。
社会の裏側を覗くのはノンフィクション作家の専売特許ではない。
こういう本でも世界観は変わる。 -
読みやすい日本語文法エッセイ。引用文が古文、文学、野球のヤジと多種多様。なんとなく使っている日本語の意味を考えさせる一冊。
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すこし硬い本のタイトルですが、内容はいたってやわらかく読みやすい。
主題に応じて引用してくる引き出しの多さに圧倒されるが、一つ一つの章も短くクスクス笑える。 -
井上ひさし(1934-2010)が1981年に新潮社から刊行した日本語論エッセイを文庫化したもの。
新潮社
<http://www.shinchosha.co.jp/book/116814/>
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