- Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101187075
感想・レビュー・書評
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「昭和」の細部の描写、ストーリーを抜き取った後に残った記憶の沈殿層をすくい取るような感じが良い。「帝国のトイレ」に爆笑しながら、あるあると同意。トイレは孤独に自分を癒やす悲しい(そして必須の)場所だ。
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03056
少年の目を通して郊外の変遷を描いた小説。 -
けっこう長めの小説だったし、前衛的な部分もあったけど、読むのに時間はかからなかった。僕が島田雅彦を好きだというのもあるだろうけど、言葉のリズムがいいんだと思う。それに、独特の言い回しやブラックユーモアが愉快でページをめくる手をせかす。
死んだ青年が、自分の過ごした「郊外」について語るという形式なんだけど、島田雅彦の手にかかった茶の間や学校は異次元空間と化し、近所やクラスの変わり者は絶大なパワーを魅せつける。そのテクニックにはびっくり。 -
宮台真司のあとがきが使えた。
| 小説 | 2006-03-08 01:48:53 | -
小説の内容はさておき、途中途中に挟まれた島田氏による挿絵が良かった。
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宮台真司のあとがきが使えた。
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中期島田作品の代表作。彼の作品のなかで一番ノスタルジーを感じる作品です。『天国が降ってくる』の次に好きです。