サナキの森 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101211619

作品紹介・あらすじ

祠に隠した鼈甲の帯留めを見つけて欲しい──。それが売れない小説家のおじいちゃんが残した遺言だった。仕事にも恋にも破れて引きこもり生活を送る二十七歳の荊庭紅は、遺言に従って遠野を訪れ、この地の旧家で起こった八十年前の不可解な猟奇殺人事件を知る。それは祖父が書いた淫靡な怪奇小説『サナキの森』の「呪いによる殺人」に酷似していて……。第一回新潮ミステリー大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 正直に言うと少してこずった。旧仮名遣いで書かれる作中小説と、割と軽い語り口で書かれる現代パートのギャップにまず苦しんだ。序盤のあまり進まない展開と主人公のやや後ろ向きな性格にも引きずられて、なかなか読み進めることができなかった。
    ある程度事態が動き始める中盤以降は、文体に慣れたこともあってか、どんどん進む。作中作と現実のリンクがスリリングでどんどん引き込まれます。

  • 祖父の遺した手紙をもとに中学生の泪子と陣野先生と謎を解くストーリー。主人公は27歳のニート女子だけど、結構青春ミステリな感じだった。

  • 読みにくすぎるし主人公に感情移入が全然できない。最後まで頑張って読んだら考え方がちょっと好きな感じがした。こういう関係性は好きだけどそれに至るまで読むのがもう辛い。

  • ちょっとした事の行き違い。
    解決した先に、その事実を1番伝えたい人は もぅ居ない…。この推理小説は 色々と切ないね。

  • あらすじに惹かれたのだが、個性的というより紅や泪子の拗らせ感が鼻についてしまいラノベ感強い文体にも慣れず、なかなか先へ進まなかった。陣野せんせーの人柄も態度もあやふやで存在が謎。続くならこの終わりもありか?wう~ん、つまらないわけではないんだけど盛り上がりとおもしろさに欠ける。でも、耽美な怪奇+ミステリー+ラノベの融合…そんな感じが好きな人にはたまらなくハマりそうな空気。
    孫が祖父曾祖母の過去に迫り、その思いに触れる流れはよかったな。
    旧字体の作中作と龍子さんの手紙が果たすドラマチックな色づきが印象的。

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