- Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101223162
感想・レビュー・書評
-
戦争は情報戦だと言われるのに、現実から目を背け耳を塞ぎ、信じたいものだけを信じ、国内の重要機密をスパイに筒抜けにし、外交も腹立たしいほどにヘタクソで、国力差は圧倒的不利。そもそもこんな国が何で戦争なんて始めてしまったのか。この非常時に陸軍と海軍は対立し合い、大和田文書が早い時期に届けられたとしても、ソ連の参戦・原爆投下は阻止できなかったのではないかと思う。
だが、戦争を終わらせようと最後の最後まで望みを捨てなかった人達の尽力を忘れてはならない。
主要人物はもちろんだが、個人的には磯田の死に胸が詰まった。磯田は…「エトロフ」でも読んでいて辛くなるほど職務に忠実な男だった…。
そして、気になっていた安藤大尉の消息…。そうか、彼らしい…。
この本もまた、素晴らしい作品だった。佐々木譲さんありがとうございました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
10年以上前の読了。
3部作の中で最もアクションに特化してたような…シリーズの最後、冒険巨編です。 -
どこまでが真実かは分からないが、開戦や終戦に関しての超一級の情報を日本が活用出来なかったのは確からしい。今に至るまで日本はインテリジェンスのレベルが低いのが悲しくてならない。
-
すごく良かった。
戦時中の、政府のあの分からず屋加減が何とも腹が立つ。
あの時代は、今とは色々違うから考え方も違うのかもしれないけれど、終戦が決まるまで、やきもきした。-
2014/01/06
-
-
「第二次大戦三部作」
祖国とは血・生まれ、地・育ち、、
誰を何を信じてたらいいのか。。
大和民族とは・・・
人を人と考えていたか。。 -
-
この三部作の感想・・・
“ベルリン~”>“エトロフ~”>“ストックホルム~”
ってことでしょうか?
だとしたら、自分と全く同じ...この三部作の感想・・・
“ベルリン~”>“エトロフ~”>“ストックホルム~”
ってことでしょうか?
だとしたら、自分と全く同じ順番です。世間的評価は“エトロフ”が高いようではありますが・・。2012/10/23 -
hs19501112さん>
コメントありがとうございます。登場人物が他二作より魅力的に感じられたためか、私も「ベルリン〜」が一番面白いと思い...hs19501112さん>
コメントありがとうございます。登場人物が他二作より魅力的に感じられたためか、私も「ベルリン〜」が一番面白いと思いました。2012/10/23
-
-
(★★★より上の ★★★+ )
どこまで行っても報われない命がけの密使。
結局すべてに間に合わなかった。
下の “引用” を何と読むか。
これによって、数知れない命が。 -
山脇が最後に思いを馳せる石川啄木の詩「飛行機」、恥ずかしながら知らなかったので詠んでみた(コメント)。山脇の決断の苦悩を踏まえ戦後日本の歩みを鑑みると、経済成長、復興とは何か?震災後の今だからこそ考えさせられる。