- Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101229065
作品紹介・あらすじ
風に揺れる枝垂れ柳が美しい京都の高瀬川で、少年が自殺した。白衣白袴という異様な姿で。死の背景には、旧家に伝わる謎の儀式があった(「はかぼんさん」)。身を持ち崩した一人の男を救ったのは、海辺の漂着物だった(「夜神、または阿神吽神」)。緑豊かな信州に嫁いだ女性。夜半、婚家に「鬼」が訪れる――(「鬼宿」)。各地を訪ね歩いて出逢った、背筋が凍り、心を柔らかく溶かす奇譚集。
感想・レビュー・書評
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ぼちぼちですかね。
期待していた物語的でなく、少し入りにくかったですね。ただ、続きをよみたいと思うストーリーもありましたし。あとがきのネタバレは、あったから良いような、なくてもよかったような。 -
さだまさしって凄い人だ。
作家だけやっているなら、この本がいくらレベル高くても、そうは言わないけれど…
民俗学ファンタジー?
日本各地の「ふしぎ」のお話。
ちょっと怖いのかもしれないけれど、懐かしさのようなものがじんわり来る。
『はかぼんさん』(京都)
旧家に伝わる、古くからの儀式
『夜神、または阿神吽神』(金沢)
神経衰弱…
『鬼宿』(長野・信州安曇野)
節分に追い出された鬼をもてなす家系
『人魚の恋』(青森・津軽)
人魚の肉を食べると…という言い伝えでは
『同業三人』(四国)
罪…贖罪…神のたたり
『崎陽神龍石』(長崎)
龍を宿した石の話
どこまで信じるかはあなた次第!
他にもネタをお持ちのようだったから、ぜひとも第二弾を出して欲しい。 -
これは面白かったです。なさそうで、だけど、実際あってもおかしくないような奇譚集。しかもありそうでなさそうなのにすべての話にきっちりオチがついている。素晴らしい!