華胥の幽夢 (かしょのゆめ) 十二国記 7 (新潮文庫)

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  • / ISBN・EAN: 9784101240602

感想・レビュー・書評

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  • 「冬栄」
    雲上の物語。青鳥と書いて「しらせ」と読む。おそらくホントに戴国と漣国との間で鳥のやり取りがされたのだと思う。往復で何日かかるのか。騎獣で半月なのだから、機動力があっても20日はかかったのだろう。
    精神年齢10歳としては、あまりにも責任感のある泰麒の初外交のお話。泰麒の自己肯定感の欠如は、一旦この短編では解決したかに見える。

    「乗月」
    雲上の物語。月渓がこの章の主人公ではあるが、彼の逡巡は4年の月日があったにしては幼いと思う。寧ろ描きたかったのは、祥瓊の手紙だろう。さあコレでケリがついた。あと100年ほどすれば、祥瓊がまた芳国に戻ることもなきにしもあらずだろう。

    「書簡」
    雲上と雲下の物語。さすが十二国。王様の使う鳥(便り)は、現代で云うボイスメモの機能が付いている。小野不由美女史が書いた頃には、テープレコーダーのイメージだったんだろうか。お互い背伸びをして、手紙をやり取りする友だち同士の物語。この半年後、慶国は動乱が始まる。

    「華胥」
    雲上の物語。華胥華朶(かしょかだ)は才州国にある宝。宝玉でできた桃の枝。それを枕辺に挿して眠れば花開き、華胥の夢を見せる。昔、黄帝が治世に迷ったおり、夢で華胥氏の国に遊び、そこに理想の世を見て道を悟ったと伝えられる。采王黄姑の前王の砥尚(ししょう)の二十余年の治世と、代替わりを巡る「殺人事件」ミステリを描いた一編。
    黄帝とは、古代中国における伝説の皇帝達、「三皇五帝」のひとり。「三皇」の治世を継ぎ、中国を統治した「五帝」の、最初の帝である。(ピクシブ百科事典より)十二国に於いては「伝説」ではない。何しろ、歴史的「遺物」が実際に使われているのだから。

    「帰山」
    雲上の物語。前半は、利広と延王の会話からなる。ここで、十二国の栄枯盛衰の傾向と、利広と延王の隠れた闇の心を垣間見、驚く。また(X16年ごろの)十二国の世界情勢報告が一挙にされたということでも重要な一編。

    さて、最後の短編集を終えて、怒涛の最大長編に、次回から突入するようだ。

    年表(加筆訂正)
    1400年ごろ 奏国宗王先新が登極 妻と3人の子仙籍に入る
    1470年 六太4歳延麒となる。
    1479年(大化元年) 雁国延王尚隆が登極
    1500年(大化21年)元州の乱 斡由誅殺
    1700年ごろ 範国氾王登極

    ーX96年 柳国劉王露峰が登極
    ーX75年  恭国供王珠晶が登極
    ーX 25年 舜国の王登極
    ーX18年ごろ 芳国峯王仲韃登極
          才国采王砥尚登極
    X元年   泰麒 胎果として日本に流される
    X2年 才国采王砥尚崩御
    才国采王黄姑が登極
    X9年末  慶国予王が登極
    X10年  泰麒 2月蓬山に戻る
    戴国泰王驍宗が登極
    X11年 泰麒 4月日本に戻る
    X 12年 芳国峯王仲韃崩御、娘の祥瓊の仙籍剥奪 
         芳国の麒麟卵果が触により流される
    X14年  5月慶国予王崩御
    X15年(1992年?)陽子日本より来たる
         10月慶国景王陽子が登極
    X 16年 功国塙王崩御
         慶国で和州の乱 
    X17年  泰麒 9月戴国に戻る

  • 十二国、治世側を描写した短編集でした。
    短編とはいえ、十二国それぞれの国々の、歴史や背景を織り込み、一編の小説にまとめ、内容重め。
    これを読むと、まだ、通読できてないのに、1巻に戻って読み直したくなる。
    「冬栄」冬に咲く花
    北東の島国・戴国。幼い泰麒が、一生懸命悩んで泰王を選定した“風の海”
    泰麒は、未熟さから自分の役割について悩んでいた。泰王は、経験豊富な覇気ある大人。泰麒は漣での新しい出会いから、自分の役割に希望を見出し、泰王は、彼の性急さと頑なさを泰麒に癒される。
    「乗月」
    北西の島国・芳。圧政の先帝・峯王と麒麟を討ち、国の再建を望む月渓。“風の万里”ですね。彼は、仮としても王座に着くことを拒む。景王・陽子からの使者・青辛との対話の中で、彼の犯した罪を思考する。月に乗じて暁を待つ、“月影の朝”王のいない朝を照らす月とならんとする。
    「書簡」
    景王・陽子と、雁国で学ぶ親友・楽俊との往復書簡。(便利な鳥さんの口頭伝達) ”月の影”での出会いですね。二人の思いやりは深く、言葉の表面だけでないことも、読み取る。
    「華胥の幽夢」理想の夢を見せる
    才国は、揺らいでいる。華胥花朶は、使った人の理想の夢を見せる。使う人ごと違う夢を見せる魔性がある。理想の差異から生じた対立は根深い。
    ちょっと掴みにくいのは、ミステリー仕立てだからかな。
    「帰山」
    時折、十二国の傾きつつある国で出会う二人、利広と風漢。今回は、柳国。彼らは、母国に戻って、その余波の対策を講じていく。

    深い良い話ばかりなのだけど、本編読み込み足らずかな。

  • 短編五編どれも良かった、一冊。

    だいぶこの世界観、国、人物が頭に入ってきたところだけにどの編も味わい深く読めて良かった。

    相変わらずの泰麒のいとけなさがたまらず、楽俊と陽子の「書簡」に涙が滲んだ。

    お互い、敢えて見せることのない心の奥深くを理解し思いやっているからこそのこの言葉、関係に涙せずにはいられなかった。「華胥」は奥深い数々の言葉が印象的。読み返したくなる。そして「帰山」で陽子の慶国をいい感じだって認めてくれる、あの人。
    それがなんだかうれしかった。奏国メンバー明るくていいな。ますますこの世界にハマった。

  • 4.4
    短編集、乗月が良かった。
    本題となっている華胥の幽夢だけが重すぎて辛かった。
    他はとても良かった。


    他は景王や俊英、利広など今まで登場した人のサイドストーリー的に読むことが出来て面白かったし、理解と世界観が深まりました。

    奏も600年続いて居ながら、王や家族は円満にやっているのがとても微笑ましく、締めの短編として読了感も良かった。

  • 十二国記、5つの短編からなる一冊。それぞれの国について描写されるが、どれも深く刺さるものがあった。
    『冬栄』は幼き泰麒にただただ心があたたまる。自身のことを「じいや」と称し、好々爺然とする正頼とのかけあいもほほえましい。そして王とはこうも個性派ぞろいなのか。廉王・世卓も独特で魅力的だ。農夫と王、役目と仕事。その解説になるほど、と読者の私も納得させられた。
    『乗月』は『風の万里黎明の空』のその後の芳国の話。対話によって月渓の煩悶がほぐされていく様が、心に染みてくる。王の姿とは、様々な面があり、感情も一筋縄では行かない。そして供王はやはり供王だなあ。とても気持ち良い結末となった。
    『書簡』の陽子と楽俊とのやりとり、とても良い関係性だなあ、としみじみ感じる。離れていても拠り所になるのは本当にかけがえのない存在なのだろう。
    表題にもつながる『華胥』は、読み進めるほどにきりきりと辛くなってくる。志をもった晴れやかな王朝も、沈む。じりじりと悪化し、最終局面での遺言が重い。一貫して鋭い指摘をしていた青喜のキャラクターが印象的。慎思の語りで終わるこの一編は、本当に胸に来るものがあった。
    『帰山』は食えないツートップの利広と尚隆(本編内では風漢とあるが確実に尚隆本人だろう)のかけあいが楽しませてくれる。が、再会を果たした柳国は最高にきな臭い。長い年月を生きてきた見地から語られる国々の興亡の傾向は非常に興味深いものがある。五百年も六百年も生き続けるとはどういう感じなんだろうか。十二国のシステム的なものに、思いを馳せてしまう。奏国の円卓で色々な情勢がまとめられ、現在地点を把握するのにも役立った。この一冊の締めがこの話できれいにまとまっているように感じる。
    後日談や今後の布石となる物語。この先も読み進めなければ。

  • より、12国記の世界を明確にした本。
    それぞれの国の体制などがわかる。
    どれも教訓があったし、面白かったけれど、やはり華胥でしょう。

    ・冬栄
    泰麒がカワイイ。とてもあの高里とは思えない。とても健気。
    けれど、11と考えると、珠晶が12で昇山したときとえらい心構えが違うなぁ。

    ・乗月
    月渓がずーーーーーーっとグジュグジュしているけれど、最後素敵な展開でした。

    ・書簡
    陽子と楽俊。こういう自立してて信頼しあえる仲っていい。
    励まし合うやり方が。
    それと、楽俊先輩最高!!!!!!

    ・華胥
    これだけ、「風の万里、黎明の空」より前の話だった。
    黄姑が起つ前の才。
    ショッキングで重い話だったけれど、
    それだけ残ると思う。
    「責難は成事にあらず」 正すことは、何かを成すことだけど、非難することは何かを成すことじゃない。
    非難するだけなら誰でもできる。
    自分もそういう風だったので共感します。

    ・帰山
    永遠に続くものはない。
    けれど、家族の支えは強い。

  • ・10月1日に読み始め、5日に読み終えました。

    ・泰麒が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


    「冬栄」
    ・こんなの読んじゃっていいんですか!?ってなっちゃった。泰麒が本当にかわいらしくて、正頼になついてるのハチャメチャかわいいじゃん。一緒に近道して、見つかっちゃいましたね、って出ていくとこなんか、ほんとにふつうの子供じゃん…… 

    ・蓬莱にいたころに期待に応えることが出来ない存在であったこと、だいぶ引きずってて切ない。でも頑張ったらいいことがある、って正頼に言われて袖を引いておねだりできるのはなんなんだ。
    ・あったかいところはのんびりしてるというかおおらかというか、そういうのはやっぱりあるんだな~と思っう。まさかホントに昼寝でもしてたのかな…… 
    ・廉王にほろりと弱音吐いちゃったり相談してるところかわいかったな…… 廉王の「俺が国の番人だとしたら、廉麟は俺の番人です。」というの、このあとすぐに驍宗が似たようなこと言ってて、よかった。廉王、世卓がどうやって登極したのか気になるな~。昇山はしてないだろうし…… 廉麟も泰麒たちのお世話を手づからやってたし、気質が合ってるようでかわいい…… 
    ・あと驍宗がいる正寝のすぐとなりに越せてうれしくてぼんやりしちゃったりするの本当に愛らしい…… あと終わりのシーンが色っぽすぎる。春を持ち帰ってきただなんて…… 色っぽすぎるよ…… 
    ・戴の話が読みたいよ。と思ってたからめちゃめちゃほっこりかわいらしいものが読めてよかった。この先が不安だけど…… 


    「乗月」
    ・他作品でサブキャラクターとして出てきた人たちの話は嬉しい!! 月渓の苦悩も小庸の苦悩もどちらも理があるというか…… 王を討ったのだから、討とうと声を上げてくれたのだから、その穴を埋めてくれという思いも、王を討ったのだから、討った時点で自分の役目は終わったのだから、仙籍を返上するのはできなくとも州城に退去するという思いも、そうよねそうよね…… とウンウン頷きながら読んでしまった。
    ・「罪と呼べないほどの罪で刑場へ市民が引き出されることより、そうなったことによって市民が主上を恨むことのほうが辛かった」ってちょっと感情が巨大すぎる……
    ・祥瓊があのあと、恭で犯した罪を贖いに行くと行動したの、めちゃめちゃすごいなと。ほんとに変わったなと改めて思った。そりゃ月渓にとってはすごく驚きだろうな…… そのあと、祥瓊が受ける罰を考えて、自分が拒否したものの大きさ、重さに気づくとこよかった。
    ・供王…… 珠晶は祥瓊のことめちゃ嫌ってたからな…… どうなるんだろう…… とハラハラしてたけど珠晶らしく一蹴したというか、そういえば月渓に玉座に座っちゃいなさいなと言ったのはこの人だったわな、と…… 珠晶はどうやって恭を立て直していったんだろう。

    ・月渓がこれから抱えていく問題は、どうやっても荒廃していく国の傾きをいかに遅らせるか、次の峯王が立つまでにどれだけ持ちこたえられるかなんだよな。王が居ないだけでもものすごく大変っていうからな…… どうか荒廃のみに囲まれないようになってほしい。



    「書簡」
    ・めちゃめちゃほっこり…… 陽子と楽俊の友情関係はなんというか、真に相手のことを大切に思い気にかけていて、この二人が出会えて本当によかったなーと何度でも思っちゃう…… 
    ・雁は半獣に対しても海客に対してもなんの差別もなくてええとこやのう、って思ってたけど、それは制度のことで人の気持ちの上ではわからない、というの、すっかり忘れてたよ。やっぱり半獣のこと疎ましく思ったりそう扱う人はどこにでもいるんだなあ、まあ、それもまたどこもそうか…… 「雁に来て、がっかりしたろ」「功と大差ないとか思わないか?」って聞いちゃう鳴賢の気持ちも確かにわかる。
    ・陽子が揉め事もなくうまくやってる、って言ったのとか、楽俊が寮生は気のいいやつが多いし学校もいいとこ、って言ったのとか。決して嘘ではないんだけど、何の問題もないわけなくて、それをお互いなんとなく把握しながら励まされるの、素敵だな。

    ・なんとか元気でやっている、というのは、遠方に頼りを送るとき特有の意味合いがあるよなあ。あと楽俊が陽子のことをヨウコって子を訓で読むのが好きだな。相手が元気であるように、自分が元気でいられるように、願いと祈りが乗ったいい話だった……


    「華胥」
    ・麒麟失道からとなると、国が終わっていくさまをただただ眺めていくしかないの辛いな~…… 扶王のように、あからさまに罪と言えるような罪は犯していないし、登極以来真面目に国の未来を見据えているのに采麟は失道してしまったし国はどんどん傾いていくの、最初は不思議だった。でもこういう王朝も珍しくはないんだろうなー……
    ・青喜、めちゃかしこい子だな。かしこくてしっかりしている…… 私はミステリ的な読み方というか…… 謎解きや犯人探しみたいな読み方ができないので(シンプルにそういう作品を読み慣れてない)、青喜が推測していくのをエ!すごい。ア!なるほど。と読んでいた。もったいない気もするが楽しいからな……いいか……

    ・慎思の「主上を責める資格があるのは、主上よりも巧く国を治められる人だけではないのかしら」というの、まあわかりはするんだけど、具体的なことが言えなくとも「それは違うのではないか」と言うのもわりと必要なことではあると思うんだけどなーとも思う。文句だけ言っておしまいっていうのはたしかに良くないけどね。だからといって黙ったままなのは、たとえ手を貸さないにしても肯定だと捉えられちゃうよなと。でもまあ、この慎思の主張は扶王を責めることで培われた砥尚たちの華胥の夢に対するアンチテーゼなので、ムニムニ言うことではないかもな……

    ・これ読み終えて、本のタイトルが『華胥の幽夢』であることにう、うわ…… となる。センスすごすぎ。


    「帰山」
    ・利広出てきてうれしいな~! それで風漢、ちょっと誰だかわかんなかったよ。お互いふらふら(……)してるんだな…… 
    ・利広が想像する雁の終焉、たしかにな、ホントにありそうだと思ってしまうし、尚隆がそこまで徹底的に雁を滅ぼし尽くすところを見てみたいと思っちゃうのも恐ろしい。実際そうするやつだと言われている(思われている?)んだもんな。でも利広がそう言ったから、しないかもなとも思った。風漢が利広に対して言ったこともね。お互い本人を前にして好き勝手(?)言えるの、仲が良くてよろしいね。いや、遠慮がないだけか?でも親しげにしてるのはほっこりするよ。話の内容は全然ほっこりしないけど。

    ・柳が中途半端な年数で傾いているの、気になる…… 登極の経緯もわからないし、人物像も全然出てこない。名のある法治国家だったということだし、そんなに「パッとしない」で片付けられる人じゃない気がするんだけどな~。
    ・あと陽子が褒められてるとうれしいね…… 相変わらず戴が不安でしかたない。あんなにかわいい話を読んだのに…… 
    ・恭に物資の援助をするべきかという話を家族一丸となって議論していたところ、登極以前も以後もこうしてものごとを決めてきたんだなと思えてよかった。奏の話もっと読みたいよ~!!


    ・『丕緒の鳥』とは真反対に王を中心にした話で、あのときのあの人はどうなったんだろう、このあとこの国はどうなるんだろう、と思っていたものがどんどん読めてたいへんおもしろかった。もちろんこれまでに出てきてないところの話もすごくよかった。

    ・サブタイトルが良すぎる。『丕緒の鳥』でも思ったけど、1つの話を読み終えたあとにサブタイトルを見て「それでこのタイトルを付けますか!!!!」って内心叫んじゃう。「乗月」がかなりよかった。いや、「帰山」も良い…… でも一番は本そのもののタイトルだわ。すでに言ったけど、「華胥」読み終えるとこの本のタイトルが『華胥の幽夢』なことに唸ってしまう。すごすぎる……

  • 理想とするものが、現実として上手くいくとは限らない
    過ちを、過ちだったと認めることって実はとても難しくてそれを素直にできる人は素晴らしいとも思う
    けれど
    じゃあ何が正しいのか、なんて実は誰もわからない、わからなかったということもあるんじゃないか
    やってみて、たまたまうまくいく、そんなこともあるだろうし
    本当に、ファンタジーなのに考えさせられるのがこの十二国記

  • 短編だけどどの話も深く描かれていて満足できるものだった。
    ほほえましく読めたのは書簡。
    初めて読んだ時から目が離せない陽子のその後についてはやはり気になるので。

  • 十二国記シリーズの第7弾。短編集だが、第5弾の短編集「丕緒の鳥」とは違い、本編の登場人物たちが出てくることと、第8弾である「黄昏の岸 暁の天」につながる話があることで、裏ストーリーを楽しめる形になっている。ただ、短編なので、本編で味わえるカタルシスはない。あくまで、本編をより楽しむための補助的位置づけであると感じた。

    なので、十二国記シリーズを本書から読み始めても(そんな人はいないと思うが)、その面白さの半分も伝わらないので、やはり本シリーズは順番通りに読み進めていくのが正解だと思う。

著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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