新宿スペースインベーダー: 昭和少年凸凹伝 (新潮文庫 た 104-1)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101278360

作品紹介・あらすじ

昭和50年代、西新宿。小学5年生のオレたちにとって、街は格好の遊び場だった。高層ビルでかくれんぼ、新宿御苑でザリガニ釣り。公園のホームレスと仲良くなったり、ボクシング大会にサラ金ごっこと、大人のマネして叱られることもあった。そんなハチャメチャな日々が一変する出来事が……。あの頃の街、離れ離れになった仲間を懐かしく描き出す、笑いと涙の自伝的青春ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 新宿で生まれ育った「玉ちゃん」の少年時代の物語。同じ時代は共有していないが、高層ビルが立ち並ぶなか、まだヒトが住んでいた頃の新宿の街を駆け回る少年たちの姿に想いを馳せた。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    駄菓子屋で買い食いして、銭湯にみんなで集まって、クラスの女子に興奮して、大都会の高層ビルでドロケーして、インベーダーでハイスコア競い合って、ケンカして、仲直りして…。デブもチビもバカもみんな一緒になって、遊んで、笑って、涙した、小学5年生だった、あの頃の物語。少年時代を綴った自伝的小説。

    文章はメタメタです。冒頭の文章だけでも不安になるには充分の導入部でした。が!やはり音楽でも本でもそうですが、技巧だけでは駄目ですね。この本は熱い気持ちを伝えようとする気持ちが空回りして、その空回りっぷりがなんとも気持ちがいいです。そして前半終わる事にはギヤが噛みあって疾走感のある青春時代物語になって一気に読んでしまいますね。
    田舎の子供では無く、大都会も大都会新宿の子供の話しなので、自然と忍び込んでの生物採取、ゲームセンター通い、ホームレス(この頃は浮浪者って言ってましたね)。実は玉袋さんより7歳しか違わないのと、中野区生まれなので微妙にわかるというか、なんとなく雰囲気が感じられるんですよね。僕は練馬よりだったので大分田舎ですが。
    しかしこの話の中の事が本当にエピソードだとしたら相当の悪がきですね(笑)

  • 昭和後期の東京に育った少年たちの生態を記した好著になぎら健壱の「下町小僧」があるが、本書は1970年代末の新宿に生息した小学5年生の愉快な日常生活を綴った作品。インベーダーゲームやスーパーカーに熱中し、駄菓子を愛した子供たちの様子が生き生きと描かれている。ヤクルトスワローズのファンとして神宮球場へ通った一編が味わい深い。

  • 同じ時代を同じような場所で過ごしたので懐かしさ半分で読んでみました。面白かったというか感情移入できたのはサラ金の話とヤクルトの話くらいであとは両さんの子供時代みたいな話でちょっと大げさというか強すぎる感傷がちょっと鼻につきます。面白かった2章がなければ星二つでした。

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著者プロフィール

1967(昭和42)年、東京生れ新宿育ち。高校卒業後、ビートたけしに弟子入りし、1987年に水道橋博士とお笑いコンビ「浅草キッド」を結成。芸能活動のかたわら、多数の本を手がけ、小説デビュー。社団法人「全日本スナック連盟」を立ち上げ、自ら会長を務める。主な著作に『スナックの歩き方』 (イースト新書Q)、『痛快無比!プロレス取調室 ~ゴールデンタイム・スーパースター編~』(毎日新聞出版)、『新宿スペースインベーダー 昭和少年凸凹伝』(新潮文庫)などがある。

「2018年 『粋な男たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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