少年リンチ殺人―ムカついたから、やっただけ―《増補改訂版》 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101300528

感想・レビュー・書評

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  • 奥野修司さんの「心にナイフをしのばせて」にも記載があるように、少年法という壁い守られて被害者側には情報があまりにも少なすぎる。少年法改正といわれた意味が良く分かった。新聞では小さな紀伊にしかならなくてもその裏側で何が行われているのか考える機会をもらった。

  • 歯止めの利かない少年たちと子供をかばう親たち。少年法がある限り、彼らは実名を公表されることもなく数年で社会復帰できる一方で、命を奪われた被害者や家族のプライバシーはズタズタにされる。こんなことは絶対に間違っている。

  • 一気に読んでしまった。

    凄惨な記述もあるが、それよりなにより、
    なぜそれは起こってしまったのか、防ぐことはできないのかを
    知るために、「実際何が起こったのか」を知ることが大事。

    「普通の子」がなぜあのような凄惨な事件に加担したのか。

    著者の
    『インタヴューや調書から引用する場合にも、
    それは複数の裏づけがとれたものだけを採用する、
    というルールは厳格に守ることにしたい。』
    という姿勢に信頼が持てる。

    少年法についての実態を知らなければ、
    少年らの更正のため保護されてしかるべきと
    思ってしまうが、そのことで、彼らの真の反省と更正を
    妨げているのならばそれは悪法であると思う。

  • 扱っている内容は秀逸。ただ文章力がちょっと残念。

  • 2010.02.14 日本経済新聞に掲載されました。

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著者プロフィール

1958年、長野県に生まれる。東北大学法学部卒業後、販売、配送、書籍の編集、コピーライターを経て87年より作家・ジャーナリスト。著書には、『そして殺人者は野に放たれる』(新潮文庫、新潮ドキュメント賞受賞)、『世間のウソ』(新潮新書)、『ラクをしないと成果は出ない』(だいわ文庫)、『情報への作法』(講談社+α文庫)など多数。

「2011年 『つながる読書術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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