廃疾かかえて (新潮文庫)

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著者 : 西村賢太
  • 新潮社 (2011年4月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101312828

廃疾かかえて (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 秋恵シリーズだったがDVメインでなく面白かった。
    安定の西村賢太。

  • いずれ罵倒語一覧をつくる。

  • おもしろいわー。

  • 自分のやりたいように生き、後先を考えない様、まるで幼稚でロクデナシと言える主人公。
    三編の短編、いずれも同棲する女性がおり、よくその女性に好き放題やるのが本作の本質。読んでてウンザリしてしまう為体。起点は同じだが指針が異なるのは面白い。だが、やはり主人公の行動にはウンザリしてしまう。私小説作家の極みここに在り。

  • ヒトデナシっぷりは先に読んだ『小銭をかぞえる』収録の2編よりは和らいでいる感じ。というか、続けて読んだもんで麻痺した。荒んだ風景だが、同時にコミカルな要素も感じられ、どんよりとした暗澹さはあまりないのが救いではある。
    今回は、貫多の身勝手で粗暴な行いよりも、秋恵の許諾してしまう態度に病巣を感じてしまった。
    果たして、秋恵はパート先で知り合った優男のところへ逃げ去った後、幸せな暮らしをしているのだろうか。いやしてない。かなりの確率で殴られ、再び肋を折られ、金をせびられていると思われる。いまも王子のスーパーでレジ打ちのパートを続けたりしないで欲しい、のだが。

  • おもろい。笑った。

  • 苦役列車の続編的なものだったので読んでみた。
    北町貫多シリーズの短編仕立て。
    昼一時頃、満腹になった主婦達がソファに寝そべって
    毎日定刻に始まるドラマに目をやりながら「ふぅん...こんな人たちもいるんだー。」などと食後のお菓子をほおばりながら、そんなことをつぶやきそうな内容。
    廃疾を抱えた主人公にもそろそろ飽きてきたので
    西村賢太著の本はこれで打ち止めかな。
    私小説でなければ手に取ることもなかったであろう一冊。

  • 損得よりも、こだわりやその場の欲に任せて動く。なんて正直な私小説。男なら、共感できる部分があるだろうし、最低な野郎だと思う部分もあるだろう。ただ、最低な野郎と思った所で、自らが隠し持つ一面に触れられた気がして、これまた妙な正直さ。汚い兄貴の小便を、自らと変わらぬ排泄行為としてリアルに想像するような、西村賢太の生き様はそんな雰囲気を醸すのである。

  • 進撃の巨人OP「紅蓮の弓矢」
    歌詞の中に「嚆矢(こうし)」と出てきます。
    「ものごとのはじまり」という意味なのですが
    意図しないとなかなか使えませんよね。
    でも、西村賢太の作中にはするっと出てきます。
    あと「奇貨をとれ」とか。
    タイトルの「廃疾」もしかり。

    言葉の多様さ、崇高さに見合わない下劣な主人公の行い....ギャップにやられている気がします。

  • だめんず北町貫多シリーズ(笑)。で こういう男と付き合える女子にも なんか共通の傾向がありまして。
    でも「精神的露出狂」って言葉にはすごく共感。ずっと常識をおそれて人生迷子やってると たまにこうゆう極端な振る舞いを見て あたしももうちょっとなら好きにやっていいかもと背中押される気がする。

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廃疾かかえて (新潮文庫)の作品紹介

怪し気な女ともだちに多額の金を貸していた同棲相手の秋恵。その人の好さに暴力的な衝動をつのらせていく、身勝手な男・北町貫多を描く表題作。大正期の無頼派作家・藤澤清造の歿後弟子を任ずる金欠の貫多が稀覯雑誌を求め、同行を渋る女と地方へ買い出しに行く「瘡瘢旅行」他、敗残意識と狂的な自己愛に翻弄される男の歪んだ殉情を描く、全く新しい私小説。

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