黒い看護婦―福岡四人組保険金連続殺人 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101320519

作品紹介・あらすじ

悪女(ワル)-同じ看護学校を出た看護婦仲間。一見、平凡な中年女性たちは、身近な人々を次々に脅し、騙し、そして医療知識を駆使した殺人にまで手を染めていた。何が、女たちをかくも冷酷な犯罪へと走らせたのか。事件の背後には、四人組の特殊な人間関係、なかでも他の三人から「吉田様」と呼ばれ、女王然と振舞う吉田和子の特異な個性があった。戦慄の犯罪ドキュメンタリー。

感想・レビュー・書評

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  • ★~ 予備軍はウヨウヨいる ~★

    読み終わった後、吉田純子死刑囚の写真を見た
    こういうお顔なのか・・・

    ついでに共犯者3人のお顔も拝見した

    しかし、ある意味怖いね
    犯罪者は未成年者であろうと今やいつでも
    顔写真が見れる時代だ

    この4名のみなさん元看護士
    看護学校時代の志はどこへ飛んで行ったのかな

    でも、職業に関係なく
    吉田純子死刑囚のようなタイプは結構いると思う

    近所や職場にもサイコパスに化けるタイプはいるかも

    こういうタイプの人に利用されない為に
    自分のお人よし度や依頼心度をチェックしなきゃ

    できれば日記をつけるといいかも
    書いている内にあれ?って気づくかも

    教訓
    触らぬ神に祟りなし

  • 読了日不明

  • フィクションのようにしか思えない感じ。
    読むまでこんな事件があったとは
    知らなかった。
    信じることは、悪い事ではないと思うが
    信じるものを見極めるチカラは大事だなと。
    けど、落ちていたらそれどころではないか。
    わからないようで
    わかるような話。

  • どう考えたって怪しいじゃん!と思う反面、人の弱味につけ込んで操作、洗脳するのが上手い人がいるのも理解できます。
    ほとんどの登場人物に同情しました。
    四人の犯行は許されることではないけれど、とりあえず可哀想な人が多かったように感じ、すごく複雑な気持ちになりました。

  • 福岡5歳児餓死事件との類似点のようなものを見ました。
    吉田の母親のインタビューが合間合間にあるのですが、結構な方だと思いました。この親にしてこの子ありとでも言うのでしょうか。

  • 小説ならあり得ないほど単純なウソと手口、それによりひき起こされた犯罪とのアンバランスさがリアルで恐ろしい。吉田純子がサイコパス過ぎて、猟奇的なシーンのある小説よりも読むのが辛かった。

  • 実際にあった4人の看護師が起こした連続殺人事件についてのノンフィクション。

    首謀者の吉田純子はあまり頭が回っていない気がするが、周りの3人が気が弱くてそれ以上にダメだったのだろう。世間知らずであり、相談できるまともな知り合いがいなかったんだろうな。頼りになる常識人は大切です。

    吉田純子ほどムナクソ悪い人物は他にあまりいないと思う。性欲の妄想ストーリーとか本当に気持ち悪かった。ザブングルみたいな吉田純子の画像を見たら、人生が嫌になった。

    頭のおかしい人それなりに世間に潜伏しているので、注意深く暮らして行きたい。

  • 2002年に発覚した久留米市で起きた女性のみのグループによる事件。知らなかったけど、衝撃的な事件として扱われ、ドラマ化もされてるとのこと。「殺人事件」が扱われてるとはいえ、やはりノンフィクションだと小説とは違って、より気持ちが重くなる

  • ノンフィクションだけど、怖い。犯人の看護婦は「先生」と呼ばれる架空の人物を登場させ、その人の言葉を使って周りの人をだまし、呪縛していく。
    人脈詐欺は発覚しづらく、だまされやすいんだよね。それは、権力の本質をちゃんと確認する前に、訳も分からず服従してしまう自分の弱さ、あいまいさが原因なんだろうなって思いました。

  • まさに、黒い看護婦という言葉がぴったりな女性達だつた。

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著者プロフィール

森 功(もり・いさお) 
1961年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。岡山大学文学部卒業後、伊勢新聞社、「週刊新潮」編集部などを経て、2003年に独立。2008年、2009年に2年連続で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞。2018年には『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞受賞。『地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団』『官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪』『ならずもの 井上雅博伝――ヤフーを作った男』『鬼才 伝説の編集人 齋藤十一』など著書多数。


「2022年 『国商 最後のフィクサー葛西敬之』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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