- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101322735
作品紹介・あらすじ
微笑みに隠された得体のしれぬ怖さ-それこそが、京都の魅力であり真骨頂だ。千年の情念が積もり積もった都で飄々と暮す人々だけが知る恐怖を、京都話の名手が案内する。都の魔と人の業が結晶した"異形"、大路小路にひそむ"伝説"、京都人も畏れる"寺院"。ほか"神社""奇妙""人間""風景""幽霊""妖怪"の九章からなる京都奇譚。
感想・レビュー・書評
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京都の怖い話を九十九編収録。ホラー・ミステリースポットもあれば、一見さんお断りの京都人体質まで言及。沢山の話がありましたが、印象に残る話は無かった。絵、写真などがあれば良かったと思うのは、自分の想像力の無さ故か?
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陰惨な歴史を持つ寺社仏閣、歴史的な建造物も怖いけれど、そこに住む人もまた、"よそさん"からすれば十分に不可解かつ不条理、何とも得体の知れない存在に思える。
自分は一生京都には住めなさそうだ。
いくつかの話の最後に、著者が目撃したものや体験したこと、ふと感じたことが何気なく挿入されているが、新耳袋風のざらりとした味わいが、これまた何とも、怖い。
詳しくはこちらに。
http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2010-07-07 -
読んだけどあまり記憶にない。
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f.2023/5/5
p.2010/6/15 -
2016 10/16
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土地勘がなく、具体的に「ああ、あそこか」と思い浮かべることができないことが幸いなのではないか、と思うくらいこわいスポットだらけ。
いずれゆっくり訪れたいところではあるが、そのときはこの本を読んで予習しておいたほうが良いかな。 -
『伝説』も『幽霊』も怖かったかれど『人間』が一番怖い。京都はやはり観光客として行くのが一番良いです。
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怖い話が好きなくせに苦手(寝られなくなる)なので、ちびちびと読んでようやく読了。
京都は学生時代を過ごした街であり、今でもよく行くのですが、やはり怖い。
数々の奇譚怪談が書かれており、この本を片手にめぐるのも面白そうなのですが…。
実は一番怖かったのは、京都人のイケズだったりして…。ルールがわからず理不尽でイミフメイなものが一番の恐怖です。
よそさんとして、たまに遊びに行って表面だけ楽しんで帰る。それでいいやもう((+◇+))ガクブル
と思わせてくれました。
ヤバいぜ京都!さすが千年王城★魅力たっぷりです。
ただ著者の文章は、ちょっとなじめず。 -
都は奥が深いなぁ。
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【怖い~を読む―3】
京都を実に魅力的に紹介してくれる著者…ボクは
そのテイストが大好きで、これまでにも何冊も読みました。
本書は京都の妖しくおそろしい魅惑を存分に伝えてくれます。
怖いんだけど、どこか愛嬌がある…人が息づく感じがする…
冒頭でこんなふうに語られています…
― 京都の怖さは作り笑いの後ろに隠れている。
真意が読み取れない恐ろしさだ。
異形、伝説、寺院、神社、奇妙、人間、風景、幽霊、妖怪…
8つに分類し、それぞれに実際の場所を紹介しながら綴られる
まるで百物語のような本…こわいぃ~…でも、
こんな、おちゃめ(?)な話もあるんですよ!
―鴨川の河原でカップルが必ず等間隔に座ってるやん。
あれ、なんでか知ってる?
・・・それは、隙間ができるとそこに霊が宿る…
からなんだそうで…著者は、その都市伝説の元には、
秀吉に殺された秀次妻妾遺児39人の処刑事件が
あるんじゃないか…って続くんだけど…ほら~怖くなってきた!
…と、まぁ、読み進むほどに、あぁ、ともあれ、やっぱり、
京都へ実際に行ってみないとなぁ~って思わされちゃうんです。
ありきたりのガイドブックにはない…でも
格好の京都ガイド! たしかめてみぃへんとこわいやん!
こんなふうに結ばれていました…
―「結局、人間が一番怖しい」という決まり文句が
“京怖”にはあてはまるということなのだろうか。